iPhone 16はベンチマーク的に見ても
コストパフォーマンスに優れたお買い得モデル
今回のiPhone 16シリーズ、目玉となるのは「カメラ」と「AI」だ。ただ、アップルの自社開発生成AIである「Apple Intelligence」は日本語対応が2025年から提供されるということで、しばらくは「お預け」の状態となる。
Apple Intelligenceはチップの性能が高くなくては利用できないため、現状、対応機種はiPhone 16シリーズ4モデルに加え、iPhone 15 Pro、iPhone 15 Pro Maxとなる。
ティム・クックCEOはiPhone 16シリーズを紹介する際、「Apple Intelligenceのためにイチから設計したiPhoneだ」と語っていた。
実際、iPhone 14とiPhone 15の無印モデルは、前年にProやPro Maxに搭載されていた「おさがり」のチップを搭載していた。
しかし、今年はiPhone 16とiPhone 16 Plusは「A18」、iPhone 16 ProとiPhone 16 Pro Maxは「A18 Pro」と、すべてのモデルで新しいチップが搭載されている。
試しにGeekBench 6でiPhone 16とiPhone 16 Pro Maxをベンチマークをとったところ、出てきた数字が別の表だ。確かにA18 Proを搭載するiPhone 16 Pro Maxのほうが当然のことながら数値がいいのだが、劇的に差があるというわけではない。
ちなみに、昨年発売されたiPhone 15 Pro Maxも改めて数値をとってみたところ、iPhone 16のほうが圧倒的に良い数字をたたき出している。
GeekBench6 | CPU single | CPU Multi | GPU |
---|---|---|---|
iPhone 16 | 3182 | 7641 | 28050 |
iPhone 16 Pro Max | 3284 | 7934 | 32844 |
iPhone 15 Pro Max | 2622 | 6465 | 24954 |
ベンチマーク的に見ても、iPhone 16は申し分なく、本体価格のことを考えると、結構、コストパフォーマンスに優れたお買い得モデルなのではないか、という気がしてならないのだ。
ちなみに、チップの性能差で、Apple Intelligenceでやれることが違ってくる、なんてことはない。ただ、「処理する反応速度に多少の違いが出るかもしれない」(関係者)とのことであった。
そもそも、今年のiPhone 16シリーズは、アップルが相当、頑張ったようで、昨今の円安基調のなかでも、昨年と同じ価格を維持するなど、本体価格的には相当、コストパフォーマンスに優れていると言える。
ちなみにiPhone 16 128GBモデルは、ソフトバンクが新トクするサポート(プレミアム)の早トクオプション適用で機種代金36円、ただし、オプション利用料を含めると1万9836円で、1年間、持ち続けられるという施策を展開している。
キャリアの販売施策と組み合わせる事で、さらにお財布に優しいiPhone 16デビューができるのではないだろうか。