アップルは9月20日、「iPhone 16」のバッテリー交換方法を記載したサポート文書を公開した。
手順はわかれど道具は揃わず
サポート文書は日本語版も用意されており、古いバッテリーの取り外し方と新しいバッテリーの装着方法を写真入りで説明するなど、比較的丁寧な内容だ。
興味深いのはバッテリーを固定する接着剤の除去方法。iPhone 16の場合、所定の位置へ電気を流すことで接着力を弱めることが可能で、文書では9V電池からケーブルとワニ口クリップで通電させる方法が紹介されている。アップルによると本工程の電圧は30Vまで対応しており、電圧を高くするほど作業時間を短縮できるという。
ただし、分解やバッテリーの装着には入手が難しい専用の工具も必要となるため、やり方がわかったところで、一般のユーザーが交換作業をすることは難しそうだ。
また、リチウムイオンバッテリーは作業時のちょっとしたミスから発火や爆発事故に至る可能性もあるなど、一般的な乾電池以上に扱いが難しい部品だ。仮に必要な道具がすべて手許に揃ったとしても、基本的にはアップルの修理窓口や正規サービスプロバイダーの利用をおすすめしたい。