可変絞りでボケも自在
カメラボタンで快適撮影
nubia Z70 Ultraの詳細なカメラ性能を見てみよう。
広角は35mmと多くのスマートフォンのカメラより焦点距離は長い。センサーはソニーIMX 9シリーズで解像度は5000万。さらにレンズにはZTE/Nubia初となる可変絞りを搭載した。物理的な絞り羽の動きでF1.59~4.0まで段階的に絞りを変更できる。
超広角は5000万画素F2.0で画角は122度、マクロ撮影にも対応。そして望遠は2.7倍(70mm)6400万画素、F2.48となる。このうち広角と望遠はOIS(光学式手ぶれ補正)を搭載している。
カメラアプリのUIは、画角の切り替えは一般的な倍率表示ではなく焦点距離表示となる。望遠は70mmだがデフォルトでは85mm表示となっており、これは前モデル「nubia Z60 Ultra」が85mm/3.3倍望遠を搭載していたことから、同じ焦点距離に合わせたのかもしれない。また、最大50倍までのデジタル望遠に対応する。
動画は4K 120fps、8K 30fps、15倍までに対応。その他のモードはイメージがわかりやすいように作例風のバナーから選ぶことができる。
本体右側面のカメラボタンは2段階で、軽く押すとピント位置を固定でき、そのまま押すことでシャッターを切ることができる。ボタンのサイズは小さいが指先で軽く操作でき、押し込み具合もちょうどいい感じだった。構図を決めて撮影するときなど、画面をタップせずシャッターが切れるので使いやすい。
nubia Z70 Ultraカメラ作例紹介
カメラフォンにふさわしい仕上がりの良さ
以下はカメラの作例だ。まずはレンズの焦点距離を変えて撮影してみた。
こちらは可変絞りの被写界深度の差を比べてみた。
こちらはテレマクロ。140mmで撮影。
あとはレビュー場所(中国・深セン)で数枚を撮影。
【まとめ】日本でも最高位に位置するハイエンドカメラモデル
Nubiaのカメラフォンはここ数年、海外で高い評価を受けている。nubia Z70 Ultraは最新のチップセット、高画質なトリプルカメラ、可変絞り、カメラボタン、見えないUDC、144Hzディスプレーにゲーミングモード対応など、カメラに加えスマートフォンとしての性能も非常に優れている。
日本で販売されればシャオミやシャープのカメラフォンの対抗モデルに十分なりえる存在であり、Nubiaのブランド力を知らしめる製品になるかもしれない。
なお、Zシリーズは写真撮影の美しさを印象付けるために、巨匠の画家「ゴッホ」の名画をモチーフにした「Starry Night Edition」も存在する。背面の芸術的な仕上げはブルーの色と相まって、写真撮影の意欲をわきたてさせるようだ。現時点(2024年12月6日)ではこのモデルの日本投入は未定となっている。
また、nubia Z70 Ultraの日本での発売日、価格、おサイフなど日本固有機能の有無は公開されていない。