世界最大テックイベント「CES 2025」現地レポート

最新ゲーミングから合体式スマホまで、CES 2025で見つけた楽しいスマホまとめ (1/2)

文●山根康宏 編集●ASCII

2025年01月21日 12時00分

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 今年もラスベガスで開催されたCESでは、PCやEVの最新製品が多数発表されたが、スマートフォンの新製品も多く見られた。CES 2025で見つけたスマートフォンを紹介しよう。

スナドラ8 Elite搭載のゲーミングフォン
ASUS ROG Phone 9/ROG Phone 9 Pro

 ASUSのROG Phone 9シリーズは同社のゲーミングPC「ROG」ブランドのスマートフォン。日本でも歴代モデルが発売されてきたが、ROG Phone 9シリーズはチップセットにSnapdaragon 8 Eliteを搭載した最新モデルだ。

 2024年11月に発表済みの製品であり、CES 2025のASUSブースでは大々的な展示が行なわれていた。ROG Phone 9とROG Phone 9 Proの2つの製品がラインナップされており、両者の大きな違いはカメラ性能と背面仕上げ。ディスプレーサイズやバッテリー容量などは両者同一仕様だ。

ROG Phone 9 Pro

 シリーズ上位モデルのROG Phone 9 Proはディスプレーサイズが6.78型で解像度は2400×1080ドット、ピーク輝度は2500ニトでリフレッシュレートは185Hz。フロントカメラは3200万画素である。バッテリー容量は5800mAhで65Wの急速充電にも対応、46分でゼロから100%までの充電が可能だ。

 リアカメラはお広角が5000万画素で、物理的なジンバル機構によりレンズが動き手ぶれの少ない撮影ができる。ほかの2つのカメラは3200万画素の3倍望遠、1300万画素の超広角となる。

カメラ性能はゲーミングモデルとは思えぬほど高い

 本体の右側面には横向きに持った時に、ゲーム操作ボタンとして使えるAirTriggerを両端に配置。片側のボタンはカメラのシャッターボタンに使える。なお、写真でもわかるように、背面の表示機能は前モデルより大幅に強化された。

本体側面にはAirTriggerを配置

 背面には648個のLEDライトを配置した「AniMe Vision」を備える。単色ながらサブディスプレーのように使うことが可能だ。前モデル「ROG Phone 8 Pro」ではLEDの数は341個だったが、ROG Phone 9 Proでは横27個×縦19個のホワイト、その下に横27個×縦5個のレッドと、LEDの数が増えたことで表現力が高まった。

 充電中の表示や通知はもちろん、好みの文字を表示できるが、前モデルは英数字のみだったものが、ROG Phone 9 Proでは漢字の表示にも対応した。他にもこのLEDライトを使ったミニゲームも用意される。

AniMe Visionは漢字表示やゲームもできる

 ディスプレーのリフレッシュレートはスマートフォンとして初の185Hzに対応した。ただしROG Phone 9 Proの設定画面では最大165Hzまでの設定しかできない。185Hzを使うためにはROG Phoneをゲーム専用機モードにする「Game Center」アプリを起動、ゲームのストア画面には最大リフレッシュレートごとに対応ゲームが表示される。この中から185Hzに対応したゲームをダウンロードすることで、自動的に185Hzでゲームプレイが可能だ。

185Hz対応ゲームのみで高リフレッシュレートが利用できる

 下位モデルのROG Phone 9も簡単に紹介しよう。背面のAniMe Visionは85個のLEDと、ROG Phone 9 Proより大幅に数が少ないものの、時刻や簡単なアイコン表示などができる。前モデルのROG Phone 8はROGのロゴの色が変わるだけだったので、表現力は大幅に高まった。カメラはROG Phone 9 Proの望遠カメラの代わりに、500万画素のマクロカメラが搭載されている。

手前がROG Phone 9 Pro、その奥の2台がROG Phone 9

 本体を冷却する外付けのクーラーもROG Phone 9シリーズ向けモデルは機能が高まった。「AeroActive Cooler X Pro」は空冷用のファンブレードサイズが前モデルより12.5%大型化され、冷却効率が29%高められた。また、新たにサブウーファースピーカーを内蔵し、より深く豊かな音楽の再生を可能にした。ゲーム体験をダイナミックにするだけではなく高度なオーディオ体験に変えてくれる。

外付けクーラー「AeroActive Cooler X Pro」を装着

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