世界最大テックイベント「CES 2025」現地レポート

最新ゲーミングから合体式スマホまで、CES 2025で見つけた楽しいスマホまとめ (2/2)

文●山根康宏 編集●ASCII

2025年01月21日 12時00分

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目にやさしいディスプレイ搭載
TCL 60 XE NXTPAPER 5G

 TCLは電子ペーパーのように目にやさしいディスプレー「NXTPAPER」の最新モデル「NXTPAPER 4.0」をCES 2025で発表した。より鮮明な表示が可能になったほかブルーライトカット性能も高められている。11.5型の同ディスプレーを搭載したタブレット「TCL NXTPAPER 11 Plus」が発表されたが、詳細スペックは現時点では不明だ。

NXTPAPER 4.0搭載タブレット「TCL NXTPAPER 11 Plus」

 NXTPAPER搭載スマートフォン新製品として「TCL 60 XE NXTPAPER 5G」も発表された。こちらは昨年ヨーロッパ向けに登場した「TCL 50 NXTPAPER 5G」の北米向けモデルであり、NXTPAPER 3.0と一世代前のディスプレーを搭載している。

TCL 60 XE NXTPAPER 5G

 チップセットは不明、メインカメラは5000万画素を搭載。アメリカでの価格は199ドル(約3万1000円)が予定されている。

ミドルレンジクラスの性能とし価格を抑えた

 NXTPAPERは電子ペーパーと異なり、発色は液晶や有機ELディスプレーと同じだ。それでいて反射やブルーライトが大幅にカットされているため長時間見ていても目が疲れにくい。電子ペーパーのようなモノクロモードへの切り替えも可能で、その場合は最大7日間の利用が可能になる。

目にやさしいディスプレーだ

本体からヘッドフォンが分離する合体モデル
Oukitel WP200 Pro/WP300 Pro

 質実剛健、タフボディーのスマートフォンを展開するOulitelから合体式とも呼べるスマートフォンが登場した。「WP200 Pro」と「WP300 Pro」だ。2025年第1四半期発売予定で詳細スペックはまだ未定。WP200 ProのチップセットはMediaTekのDimensity 8200と、5Gの高性能モデルだ。

Oukitel WP200 Pro

 背面にサブディスプレーが見えるが、この部分が背面からすっぽりと取り外せる。そして、この外した部分が片耳のワイヤレスイヤホンとして使用できる。紛失しがち、あるいは充電を忘れがちなワイヤレスイヤホンをスマートフォン背面に収納することで、常に携帯が可能なうえに満充電を維持できる。

背面からワイヤレスイヤホンが分離

 さらに謎のバンドが付属する。腕に装着できるバンドだ。実はこのバンドに取り外したワイヤレスイヤホンを装着できるのである。ファーウェイが以前販売していた「TalkBand」のようなアイディアだ。

ワイヤレスイヤホンを早着するバンド

 手首に巻けばスマートバンドとして通知も表示できる。通話を頻繁にするのであれば、スマートフォンではなくバンドにワイヤレスイヤホンを装着しておけばより使いやすくなるというアイディアだ。

 また、WP200 Proの背面ラベルに技適を確認しており、日本からの購入も可能になる予定だ。価格は800ドル前後(約12万円)を予定している。

スマートバンドとしても使える

 WP300 Proも同様の合体式モデルだ。こちらはDimensity 7050をチップセットに採用、メインカメラは1億画素カメラ。WP300 Proの合体ユニットはLEDライトで、屋外で付近を照らす外部照明として使うことができる。WP200 Proのワイヤレスヘッドセットと形状は同じだが、両者でヘッドセットとライトを使いまわしできるかは不明だ。

WP300 ProはLEDライトが外せる

オシャレな折りたたみスマホが登場
Doogee Flip Phone

 中国のスマホメーカー、Doogeeもタフなスマートフォンを多数展開しているが、一般ユーザー向けの折りたたみモデルを参考出展していた。モデル名はまだなく、現時点では提携先ブランドで製造される予定。Doogeeブランド品としても追って販売する予定とのこと。

Doogeeの折りたたみスマホ

 たたんだままで使える大型の外部ディスプレーを搭載、チップセットはMediaTekのHelio G99で4Gに対応する。価格は大手メーカーよりも低くなる予定だが、現時点では未定だ。

4G対応の低価格な折りたたみモデルになる

 本体の作りはしっかりとしており、ヒンジの動きがゆるいこともなく、隙間なくぴたりと閉じられる。カラバリはピンクとホワイトだが、提携先企業の要望に応じて増やすことも検討しているとのこと。

安っぽさのない仕上げだ

 外装の仕上げも悪くない。Doogeeも技適を通したスマートフォンを多数販売しているため、このモデルの日本展開にも期待したい。nubiaが1月に発表した「nubia Flip 2」と合わせ、折りたたみユーザーを増やす存在になるかもしれない。

日本展開にも期待

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