キーボードとの接続方法を確認する
iPadで使える外付けキーボードの接続方法には、主に「Bluetooth」「USB」「Smart Connector」という3種類がある。それぞれの特徴を理解し、自分の用途に合ったものを選ぼう。
●Bluetooth接続
iPad向けのキーボードで、いま最も多いのがBluetoothキーボードだ。ワイヤレスで接続でき、一度ペアリングしてしまえば次回からは自動で接続するので、すぐに使えるのがいいところ。また、マルチペアリング対応モデルなら、iPad以外のデバイスに切り替えての利用も可能。複数の端末で使るので便利だ。
ただし、Wi-Fiなどの電波が飛び交っている環境だと、電波干渉によって接続が不安定になる場合もある。また、バッテリーで駆動するため、バッテリー切れのリスクが生じる点は注意が必要だ。
●USB接続
USBキーボードは、Bluetoothと違って有線接続なので、安定して入力できるのが特徴。USB-Cで接続できるキーボードであれば利用可能だ。古いキーボードでも、USB-Cへの変換コネクターを間にかませば再利用できる。実際、古いWindows向けのUSBキーボードをUSB-C変換アダプター経由で接続したところ、問題なく利用できた。
また、USBキーボードはバッテリーの心配をしなくてもいいので、落ち着いて作業を進められるのはメリットだ。デメリットとしては、ケーブルがじゃまになること。有線だから仕方ないのだが、携帯性もやや落ちる点は留意しておこう。
●Smart Connector
これは、iPad本体に搭載されたアップル独自の端子「Smart Connector」で接続して使用するタイプのキーボードだ。充電やペアリングが不要で、iPadとキーボードをくっつければすぐに利用できる。
Smart Connectorに対応するのは、アップル純正の「Magic Keyboard」や「Smart Keyboard Folio」、ロジクールの「Combo Touch」など、一部のキーボードとなる。
なお、ロジクール以外のサードパーティー製のキーボードでもSmart Connector対応をうたうものがあるが、実際は充電用で、データ通信にはBluetoothを使用している。そのため、入力の安定性はBluetoothタイプと同等なので、選ぶ際は注意しよう。
接続方法の違いについてざっと説明してきたが、簡単にまとめると次のような感じになる。
・Bluetooth接続:持ち運びをメインに考えている人
・USB接続:安定性を重視している人
・Smart Connector:安定性が高く、カバーも兼ねているものがいい人