REDMAGIC 10 Proのメリットと注意点
REDMAGIC 10 Proは、ゲーマー向けに設計された高性能ゲーミングスマートフォンで、最新のCPUであるSnapdragon 8 Eliteを搭載し、さまざまなゲーム体験を提供してくれます。それだけでなく、おサイフケータイにも対応する実用性もあり、幅広いユーザーに向いているスマホです。
ここではREDMAGIC 10 Proのメリットと注意点をお伝えするので、気になっている人は参考にしてください。
メリット1 Snapdragon 8 Elite搭載の高性能
REDMAGIC 10 ProはCPUに最新最強のSnapdragon 8 Eliteを搭載しています。Antutuベンチマークで計測したところ、270万点オーバーの数字が出ました。先日紹介した「nubia Z70 Ultra」よりも高い数値です。3Dゲームなど処理能力を必要とするタイトルも問題なく動きますし、6.85型の有機ELディスプレーはリフレッシュレートが144Hz(1秒間に144回画面が描き換わる)なので、表示もヌルヌルです。
さらにメモリーは12/16GBに加え、24GBも用意されています。内蔵ストレージも256/512GB/1TBと3種類がラインナップ。CPU性能の高さとメモリーの多さは、スマホ全体に影響しますので、このスペックはあらゆることが快適にできるということでもあります。なお、最上位の24GB+1TBモデルの価格は18万9800円と驚愕の20万円切りです。
メリット2 冷却クーラーやLRキーなどゲーミング機能が充実
REDMAGIC 10 Proの最大の特徴は機能的にもデザイン的にも冷却クーラーと、静電容量式のLRキー(ショルダートリガー)を採用していることです。複合液体金属を採用した「ICE-X風冷冷却システム」によって、ゲーム中の温度上昇を防ぐとともに安定したピークパフォーマンスを発揮できます。バッテリーも7050mAhと大容量で最大100Wの急速充電に対応します。
冷却クーラーは最大23000rpm (1分間に2万3000回転)。ゲーム開始時に自動で回るようにするか、自分で動作させるのかは設定で選べます。回転数もオートか最大の23000rpm固定(高速冷却)にするのかを設定できます。ただ、23000rpmはファンの音が気になります。
また、左右のショルダートリガーに機能を割り当てることで、ゲーム画面を広く使えます。たとえばシューティングゲームで右トリガーに射撃を割り当てれば、スマホの画面をタップせずとも撃てるのです。物理的なボタンと違ってタッチで操作する静電容量式なので押し込むタイムラグがなく、触ったらする撃てるメリットもあります。
「ゲームスペース」というゲーミング機能はファンの回転数の制御やタッチサンプリングレート、ショルダートリガーのセッティング、分離充電機能(バッテリーではなく本体のシステムに直接給電する)など、多くの設定ができるので、ゲーマーなら自分好みの設定でプレイできるでしょう。イヤホンジャックも用意されているのでリズムゲームの遅延も心配ありません。
メリット3 おサイフケータイ採用で実用性も十分
ゲーミングスマホといえば、実用性よりもゲームファーストなイメージでしたし、実際そうでした。しかし、REDMAGIC 10 Proはローカライズにあたって、おサイフケータイ(FeliCa)に対応させてきたのです。これならゲームやるときはゲーミングスマホ、普段使いはこっちのスマホ、なんて使い分けをしなくてもいいですね(実際、筆者はこんな使い分けをしていました)。
これひとつで、ゲームも日常使いもできるのです。こんなに便利なことはありません。
購入時に注意したい2つの側面
カメラのスペックは高くない
同タイミングで発売された「nubia Z70 Ultra」は非常に高いカメラ性能でしたが、こちらはゲーミングスマホという棲み分けであり、カメラがメインのスマホではありません。とはいえ、5000万画素標準+5000万画素超広角+200万画素という3眼構成であり、インカメラもディスプレーに埋め込まれているアンダーディスプレイカメラと、決して性能が低いわけではありません。
いろいろ設定をいじって凝った撮影がしたい、という人はnubia Z70 Ultraを選ぶといいでしょう。
冷却クーラーの音が大きい
快適なゲームプレイのための冷却クーラーですが、MAXの23000rpmで回すとかなり音が気になります。ゲームをプレイ中ならそんなに気にならないかもしれませんが、ちょっと静かなところだと「サ~!」というファンの音が明確に聞こえますので、人によっては耳障りかもしれません。
また、冷却クーラーの仕様上、防水防塵も非対応なので、水周りで使うことが多い人は注意しましょう。