主要格安SIMの料金表とともに、格安SIM、SIMフリースマホなどの1週間の動きをまとめてお届けしている本連載。先週の話題は、シャオミから5万円切りのハイスペック機「POCO X7 Pro」が登場。また、サムスンGalaxyでは3万円切りの全部入りエントリー機がSIMフリーでも発売された。

性能と価格のバランスがおかしい「POCO X7 Pro」が発売

カメラ性能やFeliCa非対応などに割り切りありも
この性能で5万円切りはマジでヤバい　シャオミ「POCO X7 Pro」

　シャオミ第3のブランド「POCO」。これまで国内ではハイエンドの2モデルがリリースされていたが、それよりもう少し安価な価格帯の「POCO X7 Pro」が発売された。8GB／256GBモデルが4万9980円、12GB／512GBモデルが5万9980円。

イエローは黒と黄色のツートンで、PUレザーが用いられている

　POCO X7 Proの特徴は「ハイエンド級の性能を持ちながら、価格はミドルクラス」という点。SoCのDimensity 8400-Ultraは、Antutu 10のスコアで160～170万点程度。1～2世代前のハイエンドSoC級と同クラスで、3Dを活用したヘビー級のスマホゲームも楽々動作。もちろん普段使いも快適だ。

カメラやFeliCa非対応を除けば、文句なしの性能と言える。防水にも対応している

　ディスプレーも120Hz対応の6.67型有機EL（1220×2712）、6000mAhバッテリー（90W充電対応）、IP68の防水防塵とそのほかのスペックも充実。背面素材はプラスチックまたはPUレザーで決して高級感があるわけではないが、横幅約75.24mmに加え、本体重量は約195g（PUレザーのイエローは約198g）と案外軽いのも魅力の1つ。

ディスプレーは高解像度で120Hz対応

6.67型の割に案外コンパクトで軽いのもいい感じ

　一方、割り切りが見られる点もあり、メインカメラは5000万画素（ソニー「IMX882」）でF値1.5のレンズを備えるが（800万画素超広角との2眼構成）、センサーサイズは1/1.95型とミドルクラスとしては控えめ。FeliCaも搭載しない（NFCは対応）。SIMスロットもnanoSIM×2でeSIMはなし。ただし、国内主要キャリアのプラチナバンドには対応する（ドコモ4.5GHz帯は非サポート）。

　オールマイティな製品というわけではないが、カメラやFeliCaより、SoCやディスプレーの性能が重要！ という人も多くいるはずで、マッチする人には極めてお買得な1台と言える。

GalaxyのエントリーモデルはSIMフリーでも3万円切り
全部入りでドコモ4.5GHz帯も対応　大きな画面もうれしい1台

　サムスン電子から、Galaxyスマホのエントリー機「Galaxy A25 5G」が2月27日に発売。国内主要3社に加えて、SIMフリーでも販売される。公式オンラインストアでの価格は2万9900円。

Galaxyの新エントリー機が登場。カラバリはライトブルー、ブルー、ブラックの3色

　主要キャリアからも販売されるエントリー機らしく、安価なのに全部入りである点が最大の特徴。主要なスペックは、6.7型液晶（720×1600、60Hz）、MediaTek Dimensity 6100+、4GBメモリー、64GBストレージ、5000万画素＋200万画素（マクロ）カメラ、5000mAhバッテリー、防水・防塵、FeliCa、画面内指紋センサー（＋顔認証）、Android 15など。シングルSIMで、ドコモ4.5GHz帯を含む、国内3大キャリアの主要バンドに広く対応する。

　OPPOやシャオミといった海外勢のエントリー機と比較すると、FeliCaやネットワーク対応などで、国内勢と比べると基本スペックの高さでやや有利。安価なSIMフリースマホの新しい選択肢となりそうだ。

人気の音声通話付きSIMの料金表（税込）

^{※1：au網を用いたMVNOのサービスは基本的にいずれも直近3日の通信量が6GBを超えた場合の通信速度の制限がある
※2：加入から7ヵ月無料のキャンペーンで通信量が増量される（以降、月550円）　「コミコミプラン＋」では終了時期未定で3GBプラスの特典を提供中
※3：加入から6ヵ月間無料のキャンペーンで通信量が増量される（以降、月550円）}