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総務省が携帯料金見直しの解説サイトを構築 一般の人はこれを見れば、見直しや乗り換えは簡単にできるのか? (2/2)

文●正田拓也 編集● ASCII

2025年03月02日 12時00分

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実際のところMNPや料金プラン変更は一般の人には難しいのだ

 結局のところ、マイページへのログインは、普段から使っていなければ簡単ではない。パスワード忘れはもちろんのこと、忘れたパスワードの回復も面倒だ。

 場合によっては暗証番号のロックされてしまい、キャリアショップに出向く必要がでてきたり、パスワードの郵送照会になって時間がかかったりするなど、すぐにパッとできるものではないからだ。

3月は乗り換えシーズン
まずはマイページへのログインと使っているサービスの整理

 MNPでの乗り換えやプラン変更が簡単になったと言っても、まずはIDとパスワードを把握することを含めて、マイページにログインできるようにしておかないとその先に進めない。

 それとともに、「ゲゲゲの携帯料金」でも注意喚起していることだが「不要なオプションを外す」のも重要だ。

 特典がともなうために、使うことはないのに契約時に加入してしまったサービスがいろいろあるのはありがちな例。また、ケータイショップで加入したサービスの場合、携帯電話会社とはまったく別に申し込みがされ、MNP乗り換え後も自分で手続きしないといつまでも請求されたりすることもある。

料金見直し

IDやパスワードが分からない場合、携帯電話の契約が残っていればいいが、そうでないと面倒なことになり、時間もかかる

 具体的には家電量販店独自の公衆Wi-Fiサービスや、店舗側による加入特典がともなう動画配信サービスなどがこれにあたる。

 このほかに厄介なのは、携帯電話会社に申し込みしたのに携帯電話の契約に付属するのではなく、携帯電話会社の決済サービスに紐づいてしまい、サービス解除手順が複雑なものもあることだ。こうなるとサービスを確認する入口から異なってくることもあり、面倒でも請求明細などから自分自身で探して整理するしかない。

総務省は携帯電話各社間で用語やフォーマットの統一など
競争環境の整備に力を入れてほしい

 「ゲゲゲの携帯料金」では、マイページで通信量やプラン、料金などが確認できるというが、実際にはサイトの階層が深かったり、どこで見たらいいかわからない場合もある。

 また、現在の料金プランを知ることができたとしても、プラン名からは内容が想像しにくいものもある。さらには契約後にプラン内容が変更されていて、ユーザーも思い違いをしていることがある。

 時には旧プランのままにしておいたほうが得なのに、誤って新プランにしてしまい、もう戻せなくなるという落とし穴まである。特に旧プランはネット上で検索しても情報が少なかったりする。

 そして総務省には、各社で用語を統一するよう求めてほしい。たとえば、アカウントの名前やサイトの構造など、各社バラバラ。料金プランを変更するにしても、3大キャリアの場合はプランを一覧で比較しにくいページ設計をなんとかしてほしいところ。

 サービス内容に関して政府が規制をかけることは慎重になってほしいが、一般ユーザーが比較検討をしやすくするための基準や方針を作ることは積極的に進めてほしい。

 なお、先ほどの話に戻るが、IDやパスワードについて、店頭での加入なら紙で渡されることもある。しかし、加入時には長い説明や膨大な書類を渡されるため、理解不足から誤って紛失することもある。オンラインだけでなく、リアル店舗への来店者への工夫も必要なのではないかと思う。

 

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