【あのメルカリが格安SIM】「余った」「足りない」ギガはメルカリ内で売買可!

文●オカモト/ASCII

2025年03月04日 11時50分

 メルカリは、ドコモMVNOによるモバイルサービスに参入。「メルカリモバイル」の提供を3月4日に開始することを発表した。

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あのメルカリが格安SIMを開始!

競争環境が厳しいMVNOの格安SIMに大物参入!
シンプルな2プラン&メルカリアプリですべてが完結

 競争環境がやや厳しくなってきた感があるMVNOの格安SIMに、大物が新規参入を発表した! 「メルカリモバイル」の特徴は、シンプルさとメルカリアプリ内ですべてが完結するという点。

 まず、シンプルさではプランは2つに集約。月2GB(990円)と月20GB(2390円)で、音声/SMS/データ通信を提供する。

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プランは2つとシンプル

 もう1つの「アプリで完結」できる点は、専用アプリなどを別途必要とせず、いつもの「メルカリ」アプリで、申し込みから、日々の管理までできる。

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専用アプリなどではなく、いつもの「メルカリ」アプリ内ですべてが完結する

メルカリ上で毎月の「余った」「足りない」ギガを売買可
まずはeSIMのみとミニマムスタートも今後充実予定

 メルカリらしい要素としては、ギガをメルカリ上で売買できる点が挙げられる。ギガを「余った人」「足りない人」の間で1回あたり200円からで取引でき、ギガを売って得たお金はメルカリの残高となり、メルカリ上はもちろん「メルペイ」による決済も可能となる。

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余った“ギガ”はメルカリで売買可。ギガの有効期限は月内なので、相場は上下しそうだ

 なお、割り当てられたギガ、売買したギガともに、有効期限はその月内となっているので、月末に向けて相場が上がるのか下がるのか、そうした市況の変化も興味深いと言える。

 サービス当初はeSIMでの提供で、アプリもiOS向けのみでの対応となる(Android向けアプリは今後対応予定)。支払い手段も当初はメルカード/メルペイスマート払いに限られる。

 今後は物理SIMやデータ専用SIM、au回線の追加、通話定額、支払手段の追加、メルカリならではの特典など、通常の通信事業者に近いサービスを展開していく予定としている。

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当初はかなり限定的な内容だが、au回線や通話定額など、順次サービスを拡充していく

 発表会で登壇した、メルカリ執行役員CGO 兼 CEO Fintech、株式会社メルペイ代表取締役CEOの永沢岳志氏は、多くのモバイルユーザーが、実際に利用するより多めの通信量で契約する一方で、ギガが足らないと感じているユーザーもおり、そこにギャップが存在していると見る。メルカリを通じたギガの売買がそのギャップを埋められるとアピールした。

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既存のサービスは実際の利用量と契約内容でギャップが生じていると見る

 また、独自調査で64.4%のユーザーがキャリアの乗り換えを経験していないが、その理由の1位が手続きの面倒さにあると分析。メルカリアプリで完結することで、これからの新規参入でも十分可能性があるという考えを示した。

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まだまだキャリアの乗り換えは広がっていないと見ており、使いやすいUIで勝負をする

 

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