Galaxy A25は日本と海外で別仕様
ベースモデルを探しにマレーシアに飛んだ!
コスパのいいスマートフォンとして人気のサムスン「Galaxy A25 5G」はSIMフリーモデルでも約3万円で買うことができます。ケース類はあまり出回っていないようですが、海外でも同じモデルが出ていれば海外から輸入品を買うこともできるでしょう。
ところがこのGalaxy A25 5G、日本版と海外版ではまったく異なるモデルなのです。海外のサムスンストアに行くと、2025年1月あたりのGalaxy Aシリーズのラインナップは「Galaxy A35 5G」「Galaxy A25 5G」「Galaxy A16 5G」「Galaxy A06」です。末番が5のモデルは2024年中にでてきたもので、6番のモデルは2025年向けの新機種となります。
さっそく海外版のGalaxy A25 5Gをチェックしましょう。ぱっと見ると日本版との違いはなさそうです。しかし、スペックを見るとディスプレーサイズは6.5型で、日本版の6.7型より小型です。本体サイズも若干小さくなっています。
本体重量は197g。日本モデルは210gなのでかなり違います。側面のボタン部分の加工はほぼ同じ。
背面を見ると違いがわかります。海外版Galaxy A25 5Gは5000万画素+800万画素超広角+200万画素マクロの3カメラで、縦に3つ並んでいます。デザインもスペックも日本版とは異なります。ちなみにチップセットも海外版はサムスンのExynos 1280、日本版はMediaTekのDimensity 6100+です。
それでは日本版のGalaxy A25 5Gは日本向けにゼロから開発したオリジナルモデルなのでしょうか? 実はベースモデルがあります。それが「Galaxy A06」です。
Galaxy A06のディスプレーは6.7型、本体サイズも約77.3×167.3×8.0mmで、厚さ以外は日本版Galaxy A25 5Gと同等です。
背面に2つ並ぶカメラデザインは日本版Galaxy A25 5Gと同じですね。サブカメラを見ると、A06は深度測定、A25 5G日本版はマクロと、若干仕様が異なっています。
Galaxy A06はMediaTekのHelio G85搭載の4Gモデル。日本版Galaxy A25 5Gは前述したようにDimensity 6100+搭載の5Gモデルです。また、FeliCaにも対応しています。チップセット変更とおサイフ対応で厚さが増したものの、ベースとなるGalaxy A06をうまく日本向けにカスタマイズしたわけですね。
しかし、ベースがA06ならば、日本向けモデルはなぜGalaxy A06 5Gにしかなったんでしょうか? おそらくメインラインのSシリーズがGalaxy S25であり同じ25という数字を使いたかったのかもしれません。また、過去にGalaxy A21、Galaxy A22 5G、Galaxy A23 5Gと「A20番」モデルを出していたことから、同じシリーズモデルとして展開したかったのでしょう。
Galaxy A06と本体サイズがわずかに異なるためケースの流用は不明ですが、画面保護ガラスなどは同じものが使えるそうでした。