KDDIは、auスマートフォンとStarlink通信衛星との直接通信サービス「au Starlink Direct」を開始したと発表した。対応するのは14シリーズ以降のiPhoneと衛星モードに対応したAndroidスマホの50機種。当初利用できるのはSMSなどのテキストメッセージのやり取りだが、今夏以降にデータ通信も可能になる予定。
通信衛星とすでにあるスマホが直接通信
auユーザーなら特別な契約や料金は不要!
au Starlink Directでは、2024年初頭からSpaceX社によって打ち上げられている専用の通信衛星(通常のStarlink衛星が上空約550kmに対して約340km)から、既存の4G周波数(2.1GHz帯、バンド1)で電波を発信することにより、すでにあるスマートフォンと直接の通信が可能になる。
現時点で利用できるのは、テキストメッセージ(SMS、RCS、iMessage)の送受信や現在地の位置情報の共有、緊急地震速報・Jアラートの受信だが、Androidスマートフォンではそれに加えて、Geminiによる調べ物が可能。さらに今夏以降にデータ通信が可能になるよう、SpaceX社と調整中とのことだ。
利用可能なのはauの契約者で、au 5G/4Gのエリア外(+空が見える場所であることが必要)。地上の基地局と同じ4G周波数を用いており、干渉を防ぐため、5G/4Gエリア外にのみ電波が届くよう調整が施されているという。申し込みは不要で、料金も当面は無料としている。
具体的な対応機種はGalaxyでは2022年モデル以降、Xperiaは2023年モデル以降、iPhoneではiPhone 14以降など。au Starlink Direct接続時はアンテナピクトに衛星アイコンまたはその旨を伝える文字が表示される。