格安データ通信SIMを買って格安に使い倒す!

月119円~で話題の日本通信の新データSIM メリットは? 本当にオトク? (2/2)

文●正田拓也 編集● ASCII

2025年04月13日 12時00分

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サブ回線としての使い方を考えるなら
イオンモバイルでタダでデータ専用回線が付けられる例も

 単体での契約だと以上のとおりだが、イオンモバイルでは1回線のデータ容量をシェアできる追加SIMを申し込むことができる「シェアプラン」がある。

 料金はちょっと複雑だが、シェアプランにするためにまずプラス月330円。そして、2回線目と3回線目は1回線あたりプラス月220円となるケースが多い。

 ところが、料金プラン表(https://aeonmobile.jp/pdf/plans_all.pdf)をよく確認すると、2回線目と3回線目の1回線あたりプラス月220円とは音声SIMの場合で、データ専用SIMを追加する場合は、2回線目と3回線目はプラス月0円、つまりシェアプランを契約しているとデータSIM専用SIMをもう2枚、無料で使えるというわけだ。

データSIM

上部の注意書きにシェアプラン利用時のデータ専用SIM追加時は2回線目、3回線目は+0円と書かれている

 たとえば、メイン回線として使う音声SIMで月10GB使い、サブ回線用のデータSIMでは月20GB使うケースを考えてみる。バラバラに契約すると月1848円(音声プラン10GB)+月1738円(データプラン20GB)で合計月3586円となるが、シェアプランなら月2838円(シェアプラン30GB)と安く済み、かつサブのデータSIMは2枚使える。

とは言え、音声SIMと比べてオトクなケースは少なく
データSIMの料金メリットはなくなりつつある

 ただ、イオンモバイルのようなケースは例外的で、データSIMを選んでオトクに利用できることはほとんどなくなっている。

 それより、普通に音声SIMを選び、通話は使わない方が安くなるケースが多い。IIJmioだと、25GBの音声SIMは月2000円。物理SIMを用いるデータSIMは25GBで月1950円。50円安くはなっている。

 しかし、IIJmioの場合、家族にもIIJmioユーザーがいれば、昨年10月にスタートした家族割引が音声SIMのみ適用されて、100円引かれて月1900円と逆転する。そして、データSIMには家族割引はない。

 また、mineoは加入から最大6ヵ月間、20GBコースを含めた全コースが月990円で使えるキャンペーンを実施中だが、その対象は音声SIMのみ。音声通話を使うつもりがなくても、音声SIMを選ぼうとなるのが自然だ。

データ専用だけだから安いとはならない時代

 日本通信SIMの新プランは「ネットだけプラン」という名称から、“音声通話もSMSもないから安い”と考える人もいるかもしれない。しかし、実際には音声通話付き回線のほうが安い例もあり、データだけだから安いとはなっていない。

 音声通話に対応しないことで、迷惑なSMSや電話を受けなくていいという大きなメリットはあるものの、低コストを求めるならば、音声通話付きかデータ専用かにこだわらずに選ぶのが良さそうだ。

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