NTTドコモは、同社のメールサービス「ドコモメール」において、ユーザーがメールに「保護」の設定をしていたにも関わらず、特定条件下で削除されてしまう不具合があったことを公表した。
同事象の対象となるメールは2013年12月17日~2025年3月21日まで。実際に「保護」設定のメール削除が確認されたのは2024年12月26日以降。なお、削除されたメールの復元は不可能と判明したとのことだ。

■iPhoneとともにクラウド型になって登場した「ドコモメール」
■ドコモから乗り換えた後も利用できるメリットもある
ドコモメールは、同社がiPhoneの取り扱いを開始した2013年秋にサービスを開始した。それまでのiモード/spモードメールはプッシュ型電子メールで、機種変更時は端末間でデータをコピーする必要などがあった。
それに対し、ドコモメールはクラウド型を採用。機種変更時のデータの移行が容易、iPhone/Android用アプリのみならず、IMAP対応メーラーであればタブレットやPCなどからも操作ができる、キャリアを乗り換えた後でも有料で使い続けられる(「ドコモメール持ち運び」、月330円)といったメリットがある。
■2万通以上貯めるなどの条件が重なった場合に削除されていた
■対象ユーザーは30万人以上
今回、勝手に削除されてしまった条件は「メール容量が2万通を超える状態になったことがある」「メールの保護設定を使ったことがある」「迷惑メールフォルダを利用していた」がすべて満たしていた場合。原因はデータベースシステムにおけるメールの自動削除処理に関する不具合があったためで、すでに修正を完了済みとする。
影響が発生したユーザーは32万5764名で、対象者には順次お知らせを送っているが、不明点などがある場合は専用コールセンターへの問い合わせ(0120-817-040、6月30日まで)を依頼している。