Insta360は4月22日にフラッグシップ360度カメラの新モデル「Insta360 X5」を発表した。センサーが大型化し、処理チップも高速化、8K360度ムービーが暗所でも撮影できるようになった。
価格は「Insta360 X5」通常版が8万4800円、エッセンシャルキットが10万1800円で同日発売となる。
1/1.28型センサー採用で
13.5STOPのダイナミックレンジを実現
「InstaFrameモード」で自撮りを即アップロードできる
「Insta360 X5」の撮像素子は、X4の1/2型より144%大きい1/1.28型を採用。ピクセルサイズが2.44μmとなり、ダイナミックレンジは13.5STOPを実現、低照度下での画質を向上させた。
また、5nmプロセスのAIチップに加え、2個のプリプロセッサーを搭載、新アルゴリズムにより140%高速な画像処理が可能となり、ノイズの低減、画質が向上、低照度専用の「PureVideoモード」を搭載する。
センサーは1/1.28型でレンズは換算焦点距離6mm F2.0、X4は1/2型だったので、6.7mmのF1.9だった。ISO感度は100から6400で、シャッター速度は8000分の1秒から120秒まで可能だ。静止画の360度写真は7200万画素(11904×5952ドット)で撮影できる。
動作温度は-20℃から40℃で、カメラのサイズは124.5×46×38.2mm、重さは200gだ。X4は123.6×46×37.6mmの203gだったのでほぼ変わらない。
撮影できる360度動画は、X4とほぼ同じで、
8K:7680×3840ドット:30/ 25/ 24fps
5.7K+:5760×2880ドット:30/ 25/ 24fps
5.7K:5760×2880ドット:60/ 50/ 48/ 30/ 25/ 24fps
4K:3840×1920ドット:100/ 60/ 50/ 48/ 30/ 25/ 24fps
となっている。X5では5.7K60P以下ならば、アクションシーン用の「アクティブHDR」をオンにすることができる。
今回新登場した「InstaFrameモード」は、フレーム内に被写体を捉え続ける「フラット動画」と、「360度クリップ」を同時に録画することができる。
フレーミングされた「フラット動画」が直接得られるので、編集やリフレーミングの必要なく、すぐに共有できる。一方向を追う「固定ビュー」と、動画全体から被写体を自動認識してフレームに収める「自撮りビュー」を選ぶことができる。
「フラット動画」は1080Pで、16対9と9対16を選択可能。「360度クリップ」は最高で5.7K+の30fpsとなる。
耐久モードでは3時間超の稼働
専用キットでレンズ交換も
バッテリーはX4の2290mAhから、X5では2400mhと増え、「耐久モード」によって稼働時間は最長3時間を超えている。
8K30fps:88分
5.7K30fps:135分
5.7K24fps 耐久モード:185分
急速充電は20分で80%まで可能となっている。
オーディオも内蔵のウィンドガードを採用し、アルゴリズムも改善することで、クオリティーが向上している。
ツイスト撮影では自撮り棒にカメラを取り付けたときに、左右に2回捻るだけで、録画の開始・停止や写真撮影ができる。ジェスチャー操作では簡単なジェスチャーで写真撮影や録画開始が可能。音声制御2.0では、音声認識でのハンズフリー撮影が可能だ。
防水等級IP68対応で、潜水ケースなしでX4よりも5m深い最大15mまで潜れる。さらに、水深60mまで対応する「潜水ケース」も用意される。
飛び出したレンズはキズが付きやすかったが、これまでで最も耐久性のあるレンズを開発。さらに、レンズはユーザーが交換可能となった。交換キットを使えば、外出先でも簡単に破損したレンズを交換できる。
また、Insta360+クラウドサービスは、自動ファイルバックアップ、簡単共有、クラウド編集と書き出しの機能を提供する。
モバイルアプリ編集も一新し、ワンタップでカラーグレーディングとAlテンプレートが可能。コンテンツを数秒で作成することができる。
通常版
8万4800円
Insta360 X5、USB-Cケーブル、保護ポーチ、レンズクロス、クイックスタートガイド、保証書。
エッセンシャルキット
10万1800円
Insta360 X5、USB-Cケーブル、保護ポーチ、レンズクロス、クイックスタートガイド、保証書、予備バッテリー、キャリーケース、レンズガード、レンズキャップ、114cmセルフィ―スティック。