8K記録の最強360°カメラ「Insta360 X5」発表 = 「InstaFrameモード」で自撮りを即アップできる

文●みやのプロ(@E_Minazou)編集● ASCII

2025年04月23日 00時01分



 Insta360は4月22日にフラッグシップ360度カメラの新モデル「Insta360 X5」を発表した。センサーが大型化し、処理チップも高速化、8K360度ムービーが暗所でも撮影できるようになった。

 価格は「Insta360 X5」通常版が8万4800円、エッセンシャルキットが10万1800円で同日発売となる。

8K360°映像「Insta360 X5」発表

「Insta360 X5」通常版は8万4800円だ

1/1.28型センサー採用で
13.5STOPのダイナミックレンジを実現
「InstaFrameモード」で自撮りを即アップロードできる
 

 「Insta360 X5」の撮像素子は、X4の1/2型より144%大きい1/1.28型を採用。ピクセルサイズが2.44μmとなり、ダイナミックレンジは13.5STOPを実現、低照度下での画質を向上させた。

 また、5nmプロセスのAIチップに加え、2個のプリプロセッサーを搭載、新アルゴリズムにより140%高速な画像処理が可能となり、ノイズの低減、画質が向上、低照度専用の「PureVideoモード」を搭載する。

8K360°映像「Insta360 X5」発表

サイズや基本デザインは前モデル「X4」と似ているが細部が異なる

 センサーは1/1.28型でレンズは換算焦点距離6mm F2.0、X4は1/2型だったので、6.7mmのF1.9だった。ISO感度は100から6400で、シャッター速度は8000分の1秒から120秒まで可能だ。静止画の360度写真は7200万画素(11904×5952ドット)で撮影できる。

 動作温度は-20℃から40℃で、カメラのサイズは124.5×46×38.2mm、重さは200gだ。X4は123.6×46×37.6mmの203gだったのでほぼ変わらない。

 撮影できる360度動画は、X4とほぼ同じで、
8K:7680×3840ドット:30/ 25/ 24fps
5.7K+:5760×2880ドット:30/ 25/ 24fps
5.7K:5760×2880ドット:60/ 50/ 48/ 30/ 25/ 24fps
4K:3840×1920ドット:100/ 60/ 50/ 48/ 30/ 25/ 24fps
となっている。X5では5.7K60P以下ならば、アクションシーン用の「アクティブHDR」をオンにすることができる。

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「アクティブHDR」なら、明るい空の背景でも主役が明るく撮影できる。

 今回新登場した「InstaFrameモード」は、フレーム内に被写体を捉え続ける「フラット動画」と、「360度クリップ」を同時に録画することができる。

 フレーミングされた「フラット動画」が直接得られるので、編集やリフレーミングの必要なく、すぐに共有できる。一方向を追う「固定ビュー」と、動画全体から被写体を自動認識してフレームに収める「自撮りビュー」を選ぶことができる。

8K360°映像「Insta360 X5」発表

「InstaFrameモード」では、360°動画と同時に、自撮り動画が保存されるので即UP可能だ。

 「フラット動画」は1080Pで、16対9と9対16を選択可能。「360度クリップ」は最高で5.7K+の30fpsとなる。

8K360°映像「Insta360 X5」発表

左が新「Instax360 X5」で右が前モデルの「X4」

8K360°映像「Insta360 X5」発表

フロント部がスリットから多面体のようなデザインに変わっている

8K360°映像「Insta360 X5」発表

レンズ回りでは「X5」には交換のためのギザが入っている。また、マイクは小さな穴から、マルチレイヤ―のウィンドメッシュ構造になり風切り音を防ぐ。

8K360°映像「Insta360 X5」発表

メニュー選択は上下左右からの画面スワイプは変わらない。撮影モードの選択では、60Pで「アクティブHDR」がONできるようになった。

8K360°映像「Insta360 X5」発表

本体の右側は変わらず電源スイッチとQボタンがある。

8K360°映像「Insta360 X5」発表

左側はバッテリーの着脱で、同じ場所にマイクロSDスロットがある。

8K360°映像「Insta360 X5」発表

容量が増えたので、バッテリーは互換ではない。

8K360°映像「Insta360 X5」発表

Type-Cの充電端子は左側面のバッテリー上から、右側面の下部に変更された。

耐久モードでは3時間超の稼働
専用キットでレンズ交換も
 

 バッテリーはX4の2290mAhから、X5では2400mhと増え、「耐久モード」によって稼働時間は最長3時間を超えている。
8K30fps:88分
5.7K30fps:135分
5.7K24fps 耐久モード:185分
急速充電は20分で80%まで可能となっている。

 オーディオも内蔵のウィンドガードを採用し、アルゴリズムも改善することで、クオリティーが向上している。

 ツイスト撮影では自撮り棒にカメラを取り付けたときに、左右に2回捻るだけで、録画の開始・停止や写真撮影ができる。ジェスチャー操作では簡単なジェスチャーで写真撮影や録画開始が可能。音声制御2.0では、音声認識でのハンズフリー撮影が可能だ。

8K360°映像「Insta360 X5」発表

8K360°映像「Insta360 X5」発表

8K360°映像「Insta360 X5」発表

 防水等級IP68対応で、潜水ケースなしでX4よりも5m深い最大15mまで潜れる。さらに、水深60mまで対応する「潜水ケース」も用意される。

8K360°映像「Insta360 X5」発表

8K360°映像「Insta360 X5」発表

8K360°映像「Insta360 X5」発表

 飛び出したレンズはキズが付きやすかったが、これまでで最も耐久性のあるレンズを開発。さらに、レンズはユーザーが交換可能となった。交換キットを使えば、外出先でも簡単に破損したレンズを交換できる。

8K360°映像「Insta360 X5」発表

交換レンズキットは5280円と良心価格

8K360°映像「Insta360 X5」発表

中央が交換用レンズで、取り外し治具やクリーナー、ブロアーまでついている。

 また、Insta360+クラウドサービスは、自動ファイルバックアップ、簡単共有、クラウド編集と書き出しの機能を提供する。

 モバイルアプリ編集も一新し、ワンタップでカラーグレーディングとAlテンプレートが可能。コンテンツを数秒で作成することができる。

通常版
8万4800円
Insta360 X5、USB-Cケーブル、保護ポーチ、レンズクロス、クイックスタートガイド、保証書。

エッセンシャルキット
10万1800円
Insta360 X5、USB-Cケーブル、保護ポーチ、レンズクロス、クイックスタートガイド、保証書、予備バッテリー、キャリーケース、レンズガード、レンズキャップ、114cmセルフィ―スティック。

8K360°映像「Insta360 X5」発表

エッセンシャルキットの箱は30×25cmと過去最大。

8K360°映像「Insta360 X5」発表

箱の中身を取り出した

8K360°映像「Insta360 X5」発表

キャリーケースの中にカメラやレンズガードが入っている

8K360°映像「Insta360 X5」発表

セルフィ―スティックは引っ張ると伸びるカタチだ

8K360°映像「Insta360 X5」発表

エッセンシャルキットと交換レンズキットをゲットしておけば万全ですね

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