スマホのGalaxyシリーズといえば、韓国のサムスン電子が開発・販売している、現在世界シェア1位のスマホだ。このたび、Galaxyの母国・韓国でGalaxyの新機能を試すという機会に恵まれたので、韓国スマホ旅をレポートする。
今回のツアーはサムスンのハイエンドモデルを中心に製造している亀尾(クミ)市の工場と、そこにあるミュージアムを見学。そして、水原(スウォン)市にあるサムスン本社「サムスン デジタルシティ」にて本社の開発者からGalaxy S25のカメラとGalaxy AIについてレクチャーを受け、さらに家を「Samsung SmartThings」で制御するスマートホームを見せてもらうといったもの。なかなかに盛りだくさんだ。
年間数億台を生産する主力工場は
自動化が進みほとんどロボットに!
まず、クミ工場だが撮影録音が一切禁止だったので、写真がないのはご了承いただきたい。敷地がとにかく広大で、その広さを活かした巨大な工場・ラインが特徴だ。この工場ではハイエンドモデルを中心に幅広い製品が製造されてる。しかし、Galaxy S25 edgeの姿は見られなかった……。当然とは言え、残念。
ロボットと人間の手作業による製造工程で、パーツがバラバラの状態からパッケージの梱包までが行なわれる。
実は2年前にもここを訪れているのだが、オートメーション化が進んで明らかにスタッフの数が少なくなっていた。以前はラインの各所にクオリティーチェックのための人員がいたのだが、今はフロアにちらほらいる程度で、機械音のみが響き渡っていた。ロボットやAIの精度が上がって、人の目によるチェックが減ったようだ。
一部スタッフが手で組んでいるパーツがあったが、説明員によると「ここももうすぐロボット化されます」とのこと。このスタッフたちは別の部署に異動になるのだろうか……。こうした省エネ、人件費削減、効率化といった企業努力によって、スマホの価格も抑えられているのだろう。
サムスンの歴史が詰まったミュージアムで
Galaxyを使ったスプレー遊びを体験
次に工場内にある博物館を見学。ここでは、サムスンの歴代端末が展示されており、フィーチャーフォンからスマホへの進化がよくわかる。また、五輪モデルも歴代のものが展示されていたが、2020年の東京五輪モデルはなかった。本来なら発売するはずが、コロナ禍により2021年に延期されたことで発売されなかった、悲運のモデルだったのだ。
このクミ工場、ソウル市内からクルマで3時間半かかるのだが、今回はサムスンの厚意で希望者だけ同社が所有するヘリコプターで移動できた。もちろん、立候補して乗ったのだが、1時間かからずに着いたのは驚いた。偉い人たちの移動はこういうものか、というのを知れたのは貴重な体験だった。
このとき、Galaxy S25の新機能「オーディオ消しゴム」を試したのでご覧いただきたい。ヘリの爆音が消えて、声が聞き取りやすくなっている。こんなに効果があるのかと驚かされた。