楽天グループは14日、2025年度第1四半期(1~3月)連結決算説明会を開催。その中で、他キャリアの値上げが相次ぐ中、楽天モバイルの方向性について問われた同社トップの三木谷浩史氏は「(Rakuten最強プランについて)現行の料金で行きたい」と、現時点のサービスでの値上げを予定していないことを示唆した。
ネットワークコストが低コストなので値上げは予定しない
来年始まる衛星直接接続サービスのような付加価値は検討課題
三木谷氏は、楽天モバイルが仮想化技術による効率的なネットワーク運営によって、「オペレーティングコストが抑えられている」とあらためて言及。それに加えて、楽天経済圏の各サービスへの入口、楽天モバイルユーザーの楽天市場の利用など、グループにもたらすメリットが大きいとし、「現行の料金で行きたい」と基本的な方向性を示した。
一方で同社は2026年第4四半期にもAST SpaceMobileとの提携によって、通信衛星と既存のスマートフォンを直接通信して、通話や高速データ通信が可能になる「Rakuten 最強衛星サービス」の開始を予定している。
面積カバーを100%にするこの「Rakuten 最強衛星サービス」では、「ネットワーク接続でも他社と差別化できると考えている」と自信を見せており、こうした付加価値的なサービスの料金については今後の検討課題であると、この部分については何らかの改定が加わる可能性については否定しなかった。