三井住友カードとソフトバンクはデジタル分野における業務提携を発表。また、三井住友カードとPayPayの間でも相互に連携した取り組みを進める。
今夏以降に他社クレカの利用方法が変わるPayPay
三井住友カードは引き続き手数料不要 ポイントも相互交換可
「Olive」でデジタル時代の個人向け総合金融サービスを推進するSMBCグループと、コード決済でリードするPayPayとの間で強者連合が進められる。
まずは三井住友カードとPayPayとの具体的な連携内容から。
1点目としてはPayPayで三井住友カードを優遇する。PayPay上では「PayPayカード」以外の他社クレジットカードからのチャージについて利用を縮小する方向で、利用料のユーザー負担など、今夏以降に新たな決済方式の導入を予告しているが、三井住友カード発行のクレジットカードについては、引き続き利用料なしでの利用を継続する。
2点目としてはOlive側でのPayPayの優遇。PayPayの残高確認や、三井住友銀行の口座からのPayPayへのチャージをOliveのアプリから操作可能に。1点目の逆にPayPay残高の三井住友銀行の口座への出金手数料を無料にする。また、Oliveのフレキシブルペイの支払いモードでPayPay残高に対応することで、Visa加盟店で利用できる形になる。
3点目はPayPayポイントとVポイントの相互交換を予定している。
ソフトバンクとSMBCグループの間でデータやAIの活用で提携
また、データ活用や生成AIなど、あらゆる領域で三井住友カードとソフトバンクが協業を進めて、新たな顧客体験を創出するとしている。
具体的には、Oliveのユーザー向けに非金融領域のサービスを、ソフトバンクのデータ活用技術を用いて提供する。たとえば、Olive上での健康/医療サービス、保険商品を提供。Oliveのスーパーアプリ化を進める。
また、三井住友カードが保有する決済データとソフトバンクのグループ会社が持つ人流統計データ、天候、カレンダー情報などを組み合わせて分析し、カード加盟店向けのマーケティング支援などを実施する。
生成AI分野では三井住友カードのサポートセンターに音声生成AIを活用したAIサービス導入なども予定されている。