アップルは今年発売するiPhone 17シリーズの価格を引き上げることを検討しているものの、その真の理由は公表しない可能性が高いという。米メディアWall Street Journalが5月12日に報じた。
同紙は関係者からの情報として、アップルが今秋のiPhoneラインナップの価格引き上げを検討しており、新機能とデザイン変更を理由にしてこの値上げを実施しようとしていると伝えている。
アップルのティム・クックCEOは最近の業績発表において、関税の影響を吸収することで今四半期に約9億ドルのコストがかかる可能性があることを明らかにしていた。しかし、iPhone 17を値上げするかどうかについては言及を避けていた。
サプライチェーンに詳しい関係者によると、アップルは中国関税のコストをサプライヤーからのさらなるコストダウンだけで補うことは難しく、価格を引き上げなければ利益率が低下する可能性が高いという。
もし値上げを実施する場合、アップルは関税が理由だとは説明せず、代わりに新機能を理由にして値上げを正当化しようとするだろうと報じられている。その理由は単純で、アップルはトランプ大統領からの報復を恐れているからだとみられている。
この件について米メディア9to5Macは、アップルは利益率を下げるのを本当に嫌っているため、全モデルで50ドルの値上げを実施するのではないかとの予測を伝えている。