ソフトバンクは同社の3ブランド(ソフトバンク/Y!mobile/LINEMO)での、新規契約や機種変更、SIM再発行時、ブランド間乗り換えの各種手続きの手数料について、8月20日からの値上げを発表している。「物価高騰に伴う各種費用の上昇」を理由として挙げている。
「ウェブでの手続きは無料」が当たり前になりつつあった中
驚きの有料化、しかもなかなか高額
今回の値上げで大きいのは従来はウェブ上での申し込みでは「無料」だった各種手続きが「有料」になった点。具体的には新規契約、機種変更、ブランド間の乗り換えなどで、3850円が必要となっている。SIM再発行(eSIM/物理SIMとも)についても3850円となっているが、「当面無料」としており、「有料化の準備が整い次第」あらためて発表するとのこと。
なお、店頭での手続きについては、一律で3850円から4950円に値上げする。
一方でPayPayカード利用者への特典も用意する。すべての手続きで1100円相当のPayPayポイントを付与するほか、Y!mobile/LINEMOからソフトバンク「ペイトク無制限」「ペイトク50」へはさらに3850円/2750円相当のPayPayポイントを付与することで、手数料を実質無料に。上位ブランドの主力プランへの誘導を狙っているものと思われる。
「ウェブ経由でも手数料有料化」は他キャリアに波及する!?
「ウェブでの手続きだと手数料は無料」が定着しつつあった中での有料化。他キャリアにもこの動きが波及するか、今後に注目と言えそうだ。
なお、ソフトバンクがウェブでの各種手続きを無料化したのは2021年3月のこと。ドコモはドコモオンラインショップやahamoでは無料。KDDIはau/UQ mobileは有料(3850円)、povo2.0は1年以内に5回線以上申し込んだケース以外の新規契約は無料、eSIM再発行は当面無料。楽天モバイルは物理SIM再発行(3300円)を除いていずれも無料。