Google DriveをAndroidでどこまで便利に使えるかテストした

文●ASCII.jp編集部

2012年06月04日 12時00分

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 Google製のオンラインストレージサービス「Google Drive」が4月に始まって早速利用している人が多いと思う。PC上での使い方は、比較的簡単にイメージできるが、Androidスマートフォンではどうなのか。Google+Android端末であれば、やはり特別に便利な部分があるのか。詳しくチェックしてみた。

Android版Google Driveの設定

 今回テストに用いたのはドコモの「GALAXY S II LTE SC-03D」である。GALAXY S II LTEは現在主流のAndroid 2.3であり、Android 4.0ではまた違った要素が出てくる可能性もあるので注意いただきたい。また本文中でも述べるが、あらかじめインストールしているアプリによってできることに差が生じる。

Google ドライブ 1.0.77

作者:Google Inc.
価格:無料


 Google Driveの純正アプリはGoogle Playの中で無料提供されているので、誰でもインストール可能だ。またGoogle Driveを使い始めると、設定メニューの「アカウント」に項目も追加され、Google Driveの同期が可能になる。これは有効にしておこう。複数のアカウントを使っていてもGoogle Driveのアプリで切り替えは可能なのですべての同期を有効にしてもOKだ。

 また、この純正アプリにはウィジェットも用意されている。ホーム画面に追加しておこう。ウィジェットを利用すると、ワンタッチでGoogle Driveにつながるほか、「スター付きファイル」への接続、「カメラ起動、撮影、アップロード」「ドキュメント等の作成」が可能だ。

Google Driveの純正アプリを導入すると、Android標準の同期機能でファイルを自動同期できるようになる。また、ウィジェットも用意されている

 これで準備は完了。それではGoogle Driveアプリの中身を見ていく。

Google Driveを
オンラインストレージとして使う

 まずGoogle Driveアプリをオンラインストレージとして使う場合を見ていこう。ファイルのアップロード方法自体は簡単だが、ちょっとやり方が変わっている。

 画面上にあるメニューアイコンから「アップロード」をタップすると、直接ファイル操作の画面になるのではなく、まずアプリを選択する(ギャラリーアプリなど)画面に移る。そのアプリ内でファイルを選ぶと、アップロードの開始画面となる。もしくは各種アプリ内でファイルを選んだ上で、「共有」もしくは「送信」メニューでGoogle Driveアプリを選択しても、同様にアップロード開始画面に移行する。

ファイルのアップロードは純正アプリで完結せず、外部アプリを起動して、そのアプリ内のファイル操作機能を用いる。アストロのような汎用ファイラーをインストールしておくと便利

 つまり、Google Driveにアップロードできるファイルの種類は、すでにAndroid端末に入っているアプリがどんなファイルを扱えるかにかかってくる。たとえばギャラリーアプリであれば、画像ファイルしかアップロードできない。そこでアストロファイルマネージャーのような汎用ファイラーをインストールしておくと、多種多様なファイルをアップロード可能になる。

Google Driveの一機能となった
Googleドキュメントを使う

 Google DriveはGoogleドキュメントの機能を取り込んだので、オフィス文書の表示・作成・編集に使うことも可能である。ただしAndroid版の場合は機能が制限されており、PCほど使い勝手はよくない。

 まず最初から作成できるものとして「文書(ドキュメント)」「スプレッドシート」がある。「文書」はその名の通り、テキストの書類を作成する。太字、斜字、アンダーライン、文字の色、文字の背景色の変更、文章を揃える、箇条書きの機能がある。ただ、スマホで本格的な入力は大変なので、Androidスマホでは文章の修正程度に使うものと考えるといいだろう。

Google Drive上で文書の編集が可能

 「スプレッドシート」は表の作成が可能。セルの文字の編集、行を増やす、表示する行を絞るといった操作ができる。グラフの作成、関数を使った計算はできない。これもセルの項目名や数字を修正する程度に使うのがいいだろう。

スプレッドシートも同様に編集可能

 圏外(オフライン)でもファイル見たい、という場合は各ファイルの「オフラインを有効」をタップする。すると、トップ画面の「オフライン」から、オフライン時もそのファイルにアクセスできるようになる。ただし通信環境がない状況では編集は不可である。

オフラインを有効にチェックしておくと、ローカルにファイルが保存されるので、通信環境がない状態でも中身を閲覧可能になる

 PC版Googleドキュメントに用意されているプレゼンテーションファイルの作成機能は無い。ファイルを保存してあれば表示(スライド再生)は可能だ。

Google Driveで
Word、Excel、PowerPoint、PDFファイルを表示できる?

 次にGoogle Driveに保存している「Word」「Excel」「PowerPoint」「PDF」といったファイルは、「QuickOffice Pro」などのMS Office互換アプリがあらかじめインストールされていれば、表示・編集が可能だ。ただし、Android用のMS Office互換アプリの多くは有料なので注意したい。

QuickOffice Pro 5.5.209

作者:Quickoffice
価格:1219円


 また、これらのファイルはアップロード時に自動的に「Googleドキュメント形式に変更」というチェックボックスが表示されるのでこれをオンにして、Googleドキュメント形式に変換すれば、その後はアプリ不要でAndroid端末からも編集可能になる(PDFファイル以外)。

Google Drive上のオフィス文書はMS Office互換アプリを用いて閲覧・編集する
アップロード時にGoogleドキュメントのファイル形式に変換する

 ただし、Googleドキュメント形式に変換すると以下のデメリットがあった。

●Word、Excelにあったグラフが消える
●Excelの関数計算ができなくなる
●pptx形式のPowerPointファイルではグラフが消える(ppt形式では残った)

 ファイルを作成したソフトのバージョンなども関係しているようなので詳細は不明な部分も多いが、AndoridのMS Office互換アプリで編集したほうがうまくいく場合もあるので、Google Driveと使い分けたい。

そのほかのGoogleのサービスとの連携

 他のGoogleのサービスとの連携も可能だ。Google Drive内の画像を選択するとGmail/Google+/Picasaが選択肢として表示されるが、このうちGmailは画像を添付した状態で新規メール作成画面になる。Picasaはアップロード画面になり、写真と一緒にコメントをアルバムへ送ることが可能。

 ただしGoogle+は、今回テストした範囲では「投稿に一部のメディアは添付できない」と表示され、写真を添付できなかった。またYouTubeやBloggerへのアップロードも現時点ではどうやら無理のようだ。

Android標準の「送信」「共有」機能を利用して、他アプリとの連携も可能だが、Google Driveにしかできない便利さや機能はまだ限定的

「保存するだけ」「見るだけ」
とは一味違うGoogle Drive

 Google Driveアプリは、類似のオンラインストレージ風に使うアプリと違い、保存しているファイルを活用する機能がある。PC版と比べると、Googleドキュメントをはじめ制限は多いが、それでも“ただ保存しているだけ”のアプリよりも便利と感じる面は多い。

 Google Driveを上手く活用したアプリがまだ少なめなので、その点ではDropboxなどの定番オンラインストレージサービスには劣るが、今後の発展に期待したいところだ。


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