携帯シンク for Mac 5 (2/2)

文●小口博朗

2008年01月07日 11時00分

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使い勝手が広がるiSyncとの連携


 携帯シンクには、OS Xの同期ソフトiSyncが携帯電話を認識するために必要なドライバーが付属する。これを利用すれば、アドレスブックやiCalに携帯のデータを同期できる。まずは、Macと携帯電話を接続した状態で「アプリケーション」メニューの「携帯シンク iSync補助ツール」を選択。ここから、iSyncのデバイスとして認識できるよう設定する。あとは、iSyncを起動すれば、アドレスデータとカレンダーを同期可能だ。実際にカレンダーとiCalを同期すると、スケジュールやTo Do、アラーム設定なども正確に反映された。ただし、携帯カレンダー内に絵文字を使用していると、そのデータは同期できない。

携帯シンク for Mac 5

「アプリケーション」メニューにある「携帯シンク iSync登録補助ツール」。ここから、使用するケーブルや携帯電話の製造番号を指定する。これで、iSyncから携帯電話をデバイスとして登録可能になる

携帯シンク for Mac 5

iSyncを使って携帯電話のデータを同期する。Bluetoothの設定は「同期を入にする」にチェックして、「暗証番号」ボタンから携帯電話の暗証番号を入力すればいい

携帯電話のカレンダーデータをiCalと同期した。携帯電話側の「画鋲」アイコンとiCalのカレンダーを照らし合わせると、スケジュールが正確に反映されているのがわかる

 残念なのは、携帯電話で撮影した画像を快適に扱う手段がないこと。携帯シンクでは読み込みはできるものの、iPhotoなど純正ソフトとの連携はできない。また、取り込んだ写真を携帯電話のメモリーから削除する機能も用意されていない。今後の対応に期待したい。


【Conclusion】
○  設定方法は簡単でLeopardでの動作も安定している。ワイヤレス接続のiSyncは一度使ってみると手放せなくなるほど便利。新機種への対応もスピーディー。

×  電話帳をMacのアドレスブックへ書き込むたびに、データが重複して追加される。写真の読み込みがiPhotoと連動しておらず不便。

(MacPeople 2008年2月号より転載)


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