音声通話をしながら、スマホの画面やカメラ、位置情報、手書きを相手と共有できるau VolTEのシンク機能を今回は特集します！

　スマホの新機能として注目されている「VoLTE」。通話の音質が良くなる……のは知っているという人も多いだろうが、auのVoLTEはそれだけではない！　特に注目すべきが「シンク機能」である。音声通話中にデータ通信ができることを活かし、画面やカメラ越しの映像の共有などが可能なのだ。

　なんだかスゴそうなこのシンク機能、実際どんなことができるのか？　楽しく、かつ新しいコミュニケーションが可能というシンク機能のポイントを、アスキースマホ総研が解説します！

3キャリアでスタートしたVoLTE
通話の音質が良くなるだけじゃツマラナイ！

VoLTEの知識に自信ありげなカリーさん。もっとも付け焼き刃なので、棒読み感は否めなかった

ドロイド　昨夏モデルのドコモにつづいて、au／ソフトバンクもVoLTEを開始しています。対応端末も増えてきて、2015年はいよいよVoLTEが本格的に普及しそうです。

スピーディー　早速だけどカリーさん、VoLTEが何か説明してくださいよ。

カリー　もともとデータ通信用に開発されたLTEのネットワーク上で音声通話を可能にする技術です。音声圧縮の技術も新しくなって、通話が高音質になるんです（棒）。

スピーディー　あっさり答えた！　つまらないなあ。カリーさんは自分の役割というものを理解しているの？　まったく話にならないな。

ドロイド　こうも真っ当なこと言われると、話が膨らみにくいですね。

VoLTEで一番注目されるのが通話の高音質化。auのVoLTEでももちろん同じで、アイコンの表示などでVoLTEで通話していることがわかる。通話中もLTEでのデータ通信が可能だ

カリー　本当に扱いがヒドイですね！　でもauのVoLTEだと、もっとスゴイ機能がいろいろあることも知ってますよ。糸電話とVoLTEを比較するなんてトンデモ企画で、寒風吹きすさぶ海岸で撮影までしたから。忘れるわけないですよ！（関連記事）

スピーディー　ああ……そんなこともありましたね。あれは寒かった……。

あまりに辛いロケだったので、関係者の記憶が早くも薄れかけているが、糸電話でVoLTEに対抗する高音質の通話を実現したり、シンク機能を一足早く実現するという企画をしたのだった

ドロイド　というわけで、今回はVoLTEなら音声通話中もLTEの高速データ通信が可能なことを活用した、au VoLTEのシンク機能について詳しく紹介していきましょう。

早速シンク機能を試してみる
相手のスマホのカメラや画面がサクサク共有できるぞ！

ドロイド　では、あらためてカリーさん、「シンク機能」って具体的にどんなものを想像しますか？

カリー　カップ焼きそばのお湯を捨てるときにベコンって音がする……。

スピーディー　それ台所のシンクだ！　くだらなすぎる！

カリー　普通に答えたら怒られるし、ボケても怒られるし、どうしろと！　あとは……「Think different.」とか？

ドロイド　それはアップルのCM！　ようやくアップル系ライターであるカリーさんらしいボケが出て一安心ですが、もちろんそうじゃないわけです。ここでいうシンクは“sync”です……って、まあ普通はわかるか。

スピーディー　そんなau VoLTEのシンク機能ですが、大きく分けて4つの機能があるんだよ。スマホの画面を相手のスマホに表示する「画面シンク」、カメラで映している映像をリアルタイムで共有する「カメラシンク」、お互いの位置情報を地図上に表示する「位置シンク」、画面上で手書きの文字を共有できる「手書きシンク」。ついに1月末に開始されました。

ドロイド　物は試し。まずは画面シンクで、レスポンスはどんな感じなのか試してみましょう。

au VoLTE端末で通話中に、左上に表示される受話器のボタンを押すと、シンク機能が利用可能だ。シンク機能を使うには当然相手側の承認が必要

スピーディー　テレビ電話みたいなもの？　くらいのイメージでしたが全然違いますね。LTEの高速データ通信が使えるだけに解像度も高い。隔世の感があります。遅延も小さい。料金もデータ定額に入っていれば追加で必要じゃないし。

相手のスマホに自分のスマホの画面を表示させられるのが画面シンク機能

こちらはカメラシンク機能。緑の枠が見えるが、これは通話相手のカメラの映像を現在表示していることを意味している

カリー　たとえば、PCの画面をカメラで映すと、文字が読めますから、相当に精細ですね。位置シンク、画面シンクはバシバシ動くし、手書きシンクの文字もすぐ出てきます。飲み会なんかの空気を伝えるのには最適かも。

ドロイド　じゃあ、実際にシンク機能がどういう場面で役に立ちそうかいろいろ考えてみましょう。

（次ページでは、「実際に4つのシンク機能を詳しく使っていくぞ！」）