月額課金制になった1Passwordを導入してパスワードを完璧に管理する技

文●ASCII.jp編集部

2017年03月08日 12時00分

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 ウェブサービスのアカウントの管理をメモ帳やエクセルで行なっていたり、同じメールアドレスとパスワードを使い回している人は、いつかどこかで不正アクセスや情報漏洩の被害に遭う可能性が高い。できればパスワード管理専門のアプリやサービスを活用することをお勧めする。今回は、老舗サービスの一つ「1Password」を使ってパスワードを管理する技を紹介しよう。

パスワード管理サービス「1Password」でスマホでもPCでもウェブサービスに簡単サインインする!

月額2.99ドルのサブスクリプションプランを導入した

 2016年8月、定番のパスワード管理サービス「1Password」は、個人向けのサブスクリプション型サービスを導入した。「1Password」はアプリ買い切り型のサービスを提供しており、スタンドアローンでの動作が可能だった。加えて、Dropboxと連携することにより、マルチデバイスで利用できた。筆者も一通りのアプリを購入して使っていた(「iPhone必須アプリ! ID・パスワード管理「1Password」を徹底解説」参照)のだが、「1Password」が月額課金制を導入したというので興味津々。現在のところは、乗り換える必要はなかったのだが、半年ほど様子を見ていたら「1Password」は完全にサブスクリプション推しになっていたので、乗り換えることにした。

 価格は、2.99ドル/月で、ファミリープランが4.99ドル/月となる。個人プランは、一人のユーザーで利用でき、WindowsやMac、iOS、Androidのマルチプラットフォームに対応。ウェブアクセスやオフラインアクセスが可能で、1GBのストレージも付く。ファミリープランはこれらの機能に加え、アカウント情報を共有したり、それぞれのユーザーの権限を管理したりできる。筆者はとりあえずは自分だけが使うので、個人プランを選んだ。

 登録は、PCだけでなくスマホからでもOK。「1Password」アプリを起動し、メールアドレスを入力。そこに届いたコードを入力して認証し、名前やマスターパスワードを登録すれば使えるようになる。

アプリを起動したらサブスクリプションの購入を行なう
メールアドレスを入力する
メアドに届いたコードを入力する
氏名を入力する
マスターパスワードを入力する
マスターパスワードを再入力して確認する
Touch IDのオンオフを選ぶ
「1Password」を使う準備ができた

IDとパスワードを「1Password」に登録する

 まずはウェブサービスとID、パスワードを登録する。登録するカテゴリーはもちろん「Login」。あらかじめ数百種類のウェブサービスの設定が用意されており、手軽にアカウントを登録できる。登録したウェブサービス名を入力してみよう。ヒットしたら、アカウント情報を入力するだけで登録できる。

 一覧にないウェブサイトなら、そのままアカウントの設定画面に映るのだが、URLなどを手動登録するのは面倒。そんな時は、「1Password」の内蔵ブラウザーでウェブサービスを開き、ログイン画面から設定しよう。そうすれば、URLやサービス名などが入力済みの状態で登録画面が開くので手間が省ける。

 登録した項目は、すぐに同じ「1Password」アカウントでログインしているほかの端末でも利用できるようになる。

iPhoneの「Touch ID」を有効にしていれば、触るだけで起動できる
「カテゴリー」タブの右上の「+」をタップする
登録する項目の種類を選ぶ。ここでは「Login」を選択する
定番サイトの一覧が表示されるので、ウェブサービスを選ぶ
メールアドレスやパスワードを入力する
登録が完了。テストとして「ウェブサイト」をタップする
アカウント情報が入った状態でログイン画面が開く
右下のアイコンをタップしてブラウザーを開いたら、検索キーワードを入れる
Googleの検索結果からウェブサービスのログイン画面を開き、鍵のアイコンをタップする
新規サイトであれば、「New Login」をタップする
IDとパスワードを入力し、「保存」をタップする
サービスを登録できた!

PCからウェブサービスのアカウント情報を登録する

 PCやMacのブラウザーからも同様にログイン情報を登録できる。まずは、OSに対応するアプリをインストールし、その後ブラウザーに「1Password」の拡張機能を登録する。Chromeに加えて、FiredoxやSafari、Operaなどの拡張機能が用意されている。VivaldiにChromeの拡張機能をインストールしても動作した。なお、WindowsやMacのソフトや各種ブラウザの拡張機能は、「1Password」のウェブサイトからアクセスできる。

 拡張機能がオンになっている状態で、ウェブサービスにログインすると登録画面が開くので「Save Login」をクリックするだけで登録できる。普段使いをしているなかで、追加していけるのは便利だ。

PC用のソフトをインストールする
ソフトを起動して「1Password」にサインインする
新規ウェブサービスにログインする
「1Password」の登録確認ダイアログが開く
「Save Login」をクリックするだけで登録できた

登録済みのウェブサイトに「1Password」からサインインする

 「1Password」に登録したウェブサービスに、スマホの内蔵ブラウザーでアクセスするなら、詳細画面から「ウェブサイト」をタップすればいいだけなので、簡単。ただし、iPhoneのSafariやAndroidのChromeで自動ログインしたいなら、ちょっとした下準備が必要だ。

 Safariを使う場合は、まず共有メニューに「1Password」を表示させる。続いて、ログインしたいサイトを開いてから、共有メニューの「1Password」を選択する。アカウントを選択すれば、IDとパスワードの欄に自動入力されるので、ログインすればいい。

Safariの共有メニューを開き、「その他」をタップ
「1Password」をオンにする
ログインしたいウェブサイトを開いて「1Password」を選択する
入力したいアカウントを選択すればいい

 Androidの場合は、設定から「1Password Automatic Filling」と「1Password Keyboard」をオンにすれば自動入力できるようになる。これらの操作画面には、「1Password」の設定画面からアクセスすることも可能。

「1Password Automatic Filling」を有効にする
「1Password Keyboard」を有効にする

ログイン情報以外の重要個人情報を管理することもできる

 ウェブサービスのログイン以外に、クレジットカードや銀行口座、免許証、メールアカウント、パスポート、各種サーバー、ソフトウェアのライセンス、ルーターの暗号化キーなど、個人で管理しなければならない個人情報は多い。「1Password」には、これらの情報を登録することも可能。登録項目はカスタマイズできるし、画像も登録できるので便利。注意は必要だが画像を共有することも可能なので、身分証明書やマイナンバーカードを登録しておく手もある。

「Login」以外にも重要な個人情報を登録できる
画像も登録できるので便利だ

万が一マスターパスワードを忘れた場合

 パスワード管理サービスを利用するに当たり、マスターパスワードの管理には注意する必要がある。ほかのすべてのパスワードを忘れても大丈夫だが、「1Password」のパスワードを忘れてしまえば終わりだ。再発行などはできないこと肝に銘じておこう。そもそも、「1Password」の運営元であるAgileBitsでも、個人ユーザーの情報にログインすることはできない。最重要情報の塊だから、しっかり守られていると言うわけだ。

 想像したくはないが、もし万が一忘れてしまった場合に備え、いくつかのチャレンジ方法を紹介する。まずは、覚えているパスワードでチャレンジしてみる。CapsLockのオンオフや入力言語が正しいことを確認。次に「1Password」を利用していた端末でTouch IDでのサインインができないか確認する。「1Password」へ自動サインインできる端末があればラッキーだ。PCごとバックアップしている人は、動いていそうなタイミングまで環境を戻す手もある。古いパスワードがあるならそれでチャレンジ。ログインできたら、パスワードをリセットできる。家族アカウントがあるなら、そちらでログインし、リセットすることも可能。

 そんな羽目になる前に対策をしておきたいところ。「1Password」のウェブサイトにログインし、「Save your Emergency Kit」を実行すると、PDFファイルが表示される。それを印刷し、マスターパスワードを手書きして保存しておこう。万一の際は、これらの情報やQRコードから復活できる。

 すべて駄目なら、「1Password」そのものをリセットしてやり直すしかない。当然、データはなくなってしまう。手間はかかるが、ほかのサービスはパスワードを再設定できるケースがほとんどなので復活は可能だろう。くれぐれも「1Password」のマスターパスワードだけは忘れないこと。とは言え、簡単な文字列だと不正アクセスされて、全アカウント情報が丸裸になるので、絶対に推測されない文字列にしよう。

AgileBitsのウェブサイトに「マスターパスワードを忘れたら」と言うエントリーでも、「AgileBitsはパスワードをリセットできない」と書いてある
「Emergency Kit」をPDFとして保存しよう
アカウントにアクセスするための情報が記載されたPDFが表示される。印刷してマスターパスワードを記載し、厳重に保管しておこう

 現在、アカウント情報などの個人情報を適当に管理しているなら、ぜひ専用サービスの導入を検討しよう。初回登録のみ手間はかかるかもしれないが、その後の快適さは絶対に満足するはず。安全性も高まるのでオススメ。コストも月額2.99ドルであれば、十分に納得できるはずだ。


筆者紹介─柳谷智宣

著者近影 柳谷智宣

1972年生まれ。ネットブックからワークステーションまで、日々ありとあらゆる新製品を扱っているITライター。パソコンやIT関連の媒体で、特集や連載、単行本を多数手がける。PC歴は四半世紀を超え、デビューはX1C(シャープ)から。メインPCは自作、スマホはiPhone+Xperia、ノートはSurface Pro3とMacbook Air。著書に「銀座のバーがウイスキーを70円で売れるワケ」(日経BP社)、「Twitter Perfect GuideBook」(ソーテック社)、「Dropbox WORKING」(翔泳社)、「仕事が3倍速くなるケータイ電話秒速スゴ技」(講談社)など。筋金入りのバーホッパーで夜ごとバーをハシゴしている。好きが高じて、「原価BAR」を共同経営。現在、五反田・赤坂見附・銀座で営業中。


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