ZenFone 4、Moto Z2 Play、HUAWEI P10 lite、高性能SIMフリー機をカメラで比較

文●小林 誠 編集● ASCII編集部

2017年11月13日 12時00分

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 SIMフリーのスマホのなかでも比較的ハイスペックなZenFone 4、Moto Z2 Playと、人気機種のHUAWEI P10 liteを比較中。前回はZenFone 4が強さを見せたが、カメラ比較ではどうだろうか?

ZenFone 4
Moto Z2 Play
HUAWEI P10 lite

ZenFone 4にはデュアルカメラを搭載

 現在比較しているのはASUS「ZenFone 4」、モトローラ「Moto Z2 Play」、ファーウェイ「HUAWEI P10 lite」の3機種。価格とスペックがほぼ比例していたのが初回スピードチェックではスペックが一番高いZenFone 4が圧勝。今回はカメラ。まずはスペックを確認していこう。

  ZenFone 4 Moto Z2 Play HUAWEI P10 lite
アウトカメラ画素数 1200万画素
+800万画素
1200万画素 1200万画素
アウトカメラF値 1.8 1.7 2.2
インカメラ画素数 800万画素 500万画素 800万画素
インカメラF値 2 2.2 2
動画と静止画の同時撮影 ×
動画最大サイズ 4K 4K フルHD
シーン設定の有無 × × ×
露出補正
ホワイトバランス調整

 シーン設定については、撮影モードにポツポツと用意はされているものの、選択肢は少なく、たくさんのシーンから選ぶ、という設定では無いため3機種とも×とした。

 メインカメラは画素数自体は1200万画素で横並び。3機種とも単純な画素数のみならず、大型センサーを採用している点をアピールしている。意外なことにZenFone 4が動画・静止画の同時撮影ができなかったものの、ZenFone 4は広角レンズと組み合わせたデュアルカメラなうえ、F値も1.8と暗所で強味を発揮しそう。

 HUAWEI P10 liteは最大動画サイズがフルHD、Moto Z2 Playはインカメラが500万画素というのが、一応弱点だがさほど気にならない。というわけで、実際のテストに移る。

カメラの起動時間でもZenFone 4がリード!

 最初のテストはカメラの起動時間チェック。初期設定のままロック画面とホーム画面のアイコンからそれぞれ起動する。アイコンをタップした瞬間から、撮影画面全体にアイコンが表示され、画面の明るさが安定するまでの時間を計測した。

 各機種3回ずつ行ない、テストの様子を録画し、撮影した動画を見ながら時間を割り出している。

  ZenFone 4 Moto Z2 Play HUAWEI P10 lite
カメラ起動速度 1秒13〜1秒26
(ロック画面)
1秒67〜2秒10
(ロック画面)
1秒20〜2秒66
(ロック画面)
1秒03〜1秒23
(ロック画面)
1秒30〜1秒43
(ロック画面)
1秒40〜1秒63
(ロック画面)

 ここでもZenFone 4が勝利。今回は3機種とも画面の明るさの判断が難しかったが、ZenFone 4はどの起動でも安定して速い。

 一方、他の2機種は画面の明るさのせいでムラのある結果となった。HUAWEI P10 liteはさらに撮影画面内のプレビューアイコンの表示に時間がかかり、Moto Z2 Playはロック画面のカメラアイコンがいまひとつの反応で起動にもたつくことが多い。

撮影間隔チェックではHUAWEI P10 liteが圧倒的な速度で勝利

 ではサクサク撮れる機種は? シャッターボタンを何度も押してその撮影間隔を計測した。こちらも各機種3回撮影し、その様子を録画して確認した。

 なお、実際にシャッターを切った瞬間を判断するのは難しいため、シャッターを切った際のアニメーションで撮影間隔を判断している(画面が暗くなる、プレビューが表示されるとか)。

  ZenFone 4 Moto Z2 Play HUAWEI P10 lite
カメラ撮影間隔 0秒80〜1秒20 0秒34〜0秒63 0秒27〜0秒43

 これはHUAWEI P10 liteが体感的にも明らかに撮影間隔が短い。連打して撮影していると、シャッター音が早過ぎて、まるでシャッターを急かされるような気分になる。これはカメラの初期設定で高速撮影が可能な「ウルトラスナップショット」が有効になっているためだろう。

 続くMoto Z2 Playも連打で撮影し続けることができる。こちらも「クイック撮影」が初期設定時から有効。ただしMoto Z2 Playはシャッターを切るとプレビューが表示されるが、この表示が安定せず、そのせいでややタイムのムラが大きくなった。

 ZenFone 4は連打での撮影はできず、1枚1枚の撮影間隔が若干開く。設定やアプリ次第だろうが、とりあえずZenFone 4では3機種中ではやや弱みとなっているようだ。

実写比較はバランスのとれたMoto Z2 Playがリード

 ここからは実際に撮影し画像を比較。今回から筆者の主観でもっともキレイな1枚を決めていく。なお同じ被写体を撮影し、カメラの設定はオート任せだ。

ZenFone 4
Moto Z2 Play
HUAWEI P10 lite

 もっとも明るく撮れたのはHAUAWEI P10 liteだがアヒルの人形はレモン色のようで実際の見た目とだいぶ違う。背景のカーテンも本来は薄茶色だが白に近く、色が飛んでいる。

 一方逆に暗く見えるのはZenFone 4。影の問題もあるのだろうが、ピンクの造花はかなり暗めに撮れてしまった。ただし室内で撮影しているのでやや暗めに撮れるのは現実に近い。カラータイルの若干薄汚れたところも良い。ただキレイとは言えない。となると、バランスのとれたMoto Z2 Playが1番ということになるのではないだろうか。

 3機種とも低スペックのスマホと比べて、変な色に写る部分は少なく、レベルの高い画像が撮れた印象。

インカメラ比較は失点の少ないZenFone 4の勝ち

 続いて同じ被写体にシーラカンスの人形を加えてインカメラで撮り比べた。

ZenFone 4
Moto Z2 Play
HUAWEI P10 lite

 HUAWEI P10 liteは初期設定で左右反転撮影になっていたため、この点は気にしないで判断する。だが、HUAWEI P10 liteはあまりにも明るく、造花の色やカーテンの色が白で飛んでおり、ウサギやシーラカンスの人形は妙に陰影があって気持ち悪い。

 では残りのZenFone 4とMoto Z2 Playだが、期待したほどではなく、やはり造花が白過ぎる。さらにMoto Z2 Playは背景のカーテンから薄茶が抜けてしまった。ここはZenFone 4のリードだ。

暗所撮影はじっくり見るとZenFone 4の勝ちに!

 さらに暗所比較。被写体の明るさをオフィスの明るさとしては暗めな150ルクス程度に抑え、フラッシュやライトを使わずにオートで撮影、その画像を比べた。

ZenFone 4
Moto Z2 Play
HUAWEI P10 lite

 これはパッと見た感じ同じように見えるが、じっくり見るとHUAWEI P10 liteはグレイの背景が緑っぽい。Moto Z2 Playは紫っぽい。さらにMoto Z2 Playのカラータイルは一番上の白いタイルが黄色に変色している。もっとも違和感が無いのはZenFone 4だ。

インカメラの暗所撮影もZenFone 4で決まり!

 最後の実写比較はインカメラでの暗所撮影。再びシーラカンスの人形を加える。

ZenFone 4
Moto Z2 Play
HUAWEI P10 lite

 先ほどのインカメラとまったく同じ。ここでもHUAWEI P10 liteは左右反転表示。そしてやはり明る過ぎて色が飛んだ、抜けたような、安っぽさを感じる画像になってしまう。

 ZenFone 4とMoto Z2 Playは近いが、背景が明確に違う。Moto Z2 Playはここでも紫っぽい色に。ZenFone 4が自然かつキレイな画像となっている。

UIは洗練されていても普通? ZenFone 4のカメラ機能

 ここからは各機種のカメラの機能を紹介していく。ハイスペックなだけに独自機能が多いのかと思いきや、そうでもない。機能というよりもUI、操作の仕方に工夫を施しているようだ。

 ZenFone 4は撮影画面を左右にスライドさせると、左がカメラの撮影モード、右がエフェクトとなっている。ProモードではシャッタースピードやISO感度といった細かい調整が可能に。あとは超解像度撮影、スローモーション、低速度撮影、GIFアニメーションといったモードがある。

撮影ボタンの上には広角に切り替えるボタンが。Proモードでは水準器の表示も可能
各種フィルターを利用可能。ボリュームボタンをシャッターにすることができる

Moto Z2 Playは小技の効いたUIにシンプルな機能を用意

 3機種のなかではシンプルに感じるのがMoto Z2 Play。こちらも撮影画面を左右にスライドすることができるが、左は設定で、右はギャラリーとなっている。撮影モードは撮影画面右下のメニューアイコンだ。このモードで目立つのは「プロフェッショナル」「スローモーション」「パノラマ」程度。

 また画面をタップするとピントアイコンが表示され、さらにこのピントの脇に小さな太陽アイコンが表示される。この位置を調整することで画面の明るさを調節できる。

モトローラ製スマホのカメラアプリはとてもシンプル。端末を持って手首を2回ひねることでカメラを起動する設定がある
プロフェッショナルモードには設定の変更がまとめてできるUIがある

独自色が強い撮影モードがあるHUAWEI P10 lite

 HUAWEI P10 liteも撮影画面を左右にスライドすることで、左はカメラの撮影モード、右は詳細なカメラ設定。ZenFone 4よりも若干独自色が強く、他機種のプロモードと同じく「プロ写真」モードがあるほか、その動画版である「プロビデオ」モードもあり、どちらも細かい調整が可能だ。

 さらに「コマ抜きモード」では低速度撮影のような早送り動画の作成、画像に最長10秒の音声を付与できる「音声写真」モード、美しい光を加えた画像が撮れる「ライトペインティング」モードがある。さらに他機種のエフェクトと同じ「フィルタ」も用意。そして撮影モードはダウンロードによってさらに機能を増やせる。

撮影モードや設定はとても充実している
フィルター機能が利用可能。撮影モードをダウンロードでさらに追加できる

カメラでもZenFone 4が優位に進める

 前回のスピードチェックのような圧勝とは言えないが、カメラ比較でもZenFone 4の勝ちだろう。実写比較では4戦中3勝なのだから文句無し。今回は試していないが、広角レンズとのデュアルレンズにより、観光地での撮影などでも強味を発揮しそうだ。

 Moto Z2 Playは実写比較ではZenFone 4と良い勝負。サクサクとした撮影ができるのも魅力で、あまりカメラをいじらずにサクッとキレイな1枚を撮りたいのならこの機種だ。

 HUAWEI P10 liteはインカメラが弱点かも。単に明るいだけなら良いのだが、テストでは色が抜けた画像になってしまった。しかしアウトカメラは好み次第で、機能も3機種のなかでは豊富。カメラで遊びたい人向けか。

 次回は最後のスタミナ比較。このままではZenFone 4が優勝しそうだが……果たしてバッテリー長持ちのスマホは?


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