新MacBook Airを買う理由 MacBook、MacBook Proと比較

文●山口健太

2018年11月21日 09時00分

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 先週はアップル新製品3機種を駆け足で取り上げました。実際に使い込んでみての印象はどうか。新型のMacBook Airを取材先や旅先に持ち歩いてみました。

■モバイル性ではMacBookに譲る

 今まで筆者は、モバイルでは12型のMacBook、仕事場では13型のMacBook Proを4Kディスプレーにつないで使ってきました。問題は、モバイルでもパワーがほしいときがある点です。

 モバイルとパワーは一見すると相反する要求に思えますが、最近はワークスタイルも多様化しています。出先で仕事をするのに適したデバイスを探している人も多いのではないでしょうか。

 まず携帯性の点で、新MacBook Airのサイズ感はMacBook Proによく似ています。幅と奥行きはまったく同じで、重量は120g軽い1.25kgとなっています。

MacBook Air(左)とMacBook Pro(右)。正面から見ると違いが分からないレベル

 ノートPCにとって120gは大きな差ですが、実際カバンの重さは資料やペットボトルなどを持ち歩くかどうかで簡単に変わってしまうものです。先日、妙にカバンが重いなと思ったら200g近いスマホが3台も入っていました。

 その意味で、12型MacBookはMacBook Airよりも330g軽い920g。少し意味のある差になってきます。

 それ以上に12型MacBookのサイズ感は、コンパクトでテーブルに乗せやすい、薄いため飛行機の前ポケットにも簡単に入れられるなど、モバイル利用で大きな違いを感じます。

飛行機のテーブルにMacBook Airを乗せてみると少し大きく感じる

■性能ではMacBook Proに譲る

 次に性能の点で、MacBook Airはスペックから受ける印象を上回っています。

 Coreプロセッサーとして非力なイメージのあった「Yシリーズ」ですが、第7世代以降は性能が大きく向上しており、2017年モデルの12型MacBookでは実用性が大きく向上しました。

 ただし12型MacBookはファンレスだったため、作業をしながらクラウドと同期するようなマルチタスク利用をすると本体が熱をもち、サーマルスロットリングにより性能が落ちていました。その点、今回のMacBook Airは冷却ファンの搭載により、高性能を維持できる時間が確実に長くなっています。

 一方、2018年のMacBook Proは13型でもCPUが4コアになり、性能が大きく向上しています。たとえば多数の写真を扱うとき、アップル純正の写真アプリならMacBook Airでも十分に使えますが、Adobe Lightroom CCに読み込ませる場合はMacBook Proのほうが明らかに快適です。

 このように、新MacBook Airに「モバイルとパワーの両立」を期待しすぎると、実際にはどちらも中途半端に感じるかもしれません。サイズが似ていることを考えると、価格が許せばMacBook Proのほうが優れているように思えます。

■MacBook Airのメリットは3つ

 ではMacBook Airを選びたいケースがないかというと、そうではありません。むしろMacBook Airのほうが確実に良いと思えるポイントがありました。

 まず、パームレストに手を置いたときの安心感では、MacBook ProよりもMacBook Airのほうが上です。MacBook Proはパームレストの手前が直角にとがっているのに対し、MacBook Airは本体手前が薄くなる「くさび形」デザインを採用しているためです。

MacBook Air(上)はくさび形デザインでパームレストが使いやすい

 キーボードの打ち心地も違います。

 MacBook Airのキーボードは2018年のMacBook Proと同じ「第3世代バタフライキーボード」ですが、MacBook Airのほうが打ち心地が優しく、まるで本体内部で衝撃を吸収してくれるような感触があります。

同じ「第3世代バタフライキーボード」でも微妙に打鍵感が異なる

 最後に、バッテリー駆動時間の長さがあります。

 これまでMacBookを長時間使うときは画面の輝度を落とし、場合によってはWi-Fiも切断するなどの工夫をしてきましたが、新MacBook Airは何も考えずに2時間ほど使っても残量が85%以上残っており、頼もしい存在です。

 まとめると、新MacBook Airはモバイル重視の12型MacBook、パワー重視のMacBook Proの間に飛び込んでおり、独自のメリットもあります。悩ましい選択肢が増えたことで、MacBook選びはますます難しくなったといえます。

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