写真の素人ほど恩恵が大きい! 買って大満足な「iPhone 11 Pro Max」

文●柳谷智宣 編集●ASCII編集部

2019年10月02日 09時00分

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 アラームまでかけて速攻予約したことで、9月20日に「iPhone 11 Pro Max」をゲットできた。「iPhone XS Max」からの乗り換えだ。1週間ほど使い倒して、いい点悪い点をチェックしてみた。今回はiPhone 11シリーズの購入を検討しているが、いまいち買い換えに踏み切れない、と言う人の背中を押す内容になっている。

暗いバーの中でもこんな写真が撮れるiPhone 11 Pro Maxのナイトモードはプライスレス

充電器の強化はうれしいポイント!
保護ガラスはiPhone XS Maxの余りを流用した

 今回、新しい「Apple Watch」や「iPad」も欲しいので、iPhoneは安く済ませるか購入を見送ろうかと考えていたのだが、3眼カメラということで食指を動かされた。そこで「iPhone 11 Pro Max」の256GBモデルを購入した。カラーはゴールドで価格は14万6664円だった。

 端末はやはりカメラ推しのようで、これまでのiPhoneの化粧箱上面にはディスプレイ面が印刷されていたのに、「iPhone 11 Pro Max」は背面になっていた。もちろん、箱を開けたときもカメラが上に来るように収納されていた。

iPhone 11 Pro Maxのケースを開いたところ
格好いいわけではないが、3眼カメラのインパクトは大きい

 USB端子は残念ながら相変わらずのLightning端子だが、付属の充電器はUSB Type-Cの18Wタイプとなっている。従来の5Wタイプと比べると、3.6倍もの出力で急速充電できる。ちなみに、Qi対応機器でのワイヤレス充電にも対応している。

18W出力の急速充電器が付属するようになったのは素直にうれしいところ
ワイヤレス充電ももちろんできる

 背面は磨りガラスになっており、指紋が付きにくくなっている。ゴールド感は損なわれておらず、高級感はバッチリ。ただ、筆者の大型スマホの使い方では、背面に装着するリングが必須。とは言え、撮影に利用することもあるので、端末に貼り付けるタイプは使えない。そこで、Amazonで見つけたリング付ケースを購入した。ゴールドは好きなので、もちろんクリアタイプだ。

 蛇足になるが、ケースが届くまで、端末を裸で使っていたのだが、背面の磨りガラスに触れている指に、粉っぽい感じがあり、しょっちゅう手を拭いていた。もちろん、粉などが付くわけはないので感覚だけなのだが、個人的には指紋が付いてもいいので光沢タイプの方が好みだった。そのため、クリアケースもイヤイヤと言うよりは、結果オーライとなった。

端末保護のためと操作性向上のため、リング付のクリアタイプカバーを装着した

 ディスプレーを傷つけないために、保護ガラスも購入しようとしたのだが「iPhone XS Max」と共用できることが判明。それなら、以前買った余りを流用できそう、ということで貼ったところ、問題なし。出費を抑えられてラッキーだった。

「iPhone XS Max」用の保護ガラスを「iPhone 11 Pro Max」に流用できた

暗いところで手軽に綺麗に撮れる
これだけでいくら払ってもいい

 iPhone 11 Pro/Pro Maxの最大のウリはやはりカメラだ。広角、超広角、望遠の3つのレンズを搭載し、いろんなパターンの写真を撮れるようになった。

 静止画撮影時に、「.5×/1×/2×」というアイコンをタップすると、利用するレンズを切り替えられる。望遠と広角は従来通りだが、超広角で撮影すると写せる範囲が広いので驚く。従来なら、数歩下がらなければいけない写真がその場から撮れるのは便利だ。屋外よりも、狭い屋内などで活躍してくれる。

 望遠撮影時に、カメラアプリの黒い部分にも被写体が透過するのは格好いいし、便利。複数眼のいい活用法だ。

 UIもこなれており、静止画撮影時にシャッターボタンを長押しするとムービーの撮影になるのが便利。これまではシャッターを長押しすると、連写していたが、こちらのほうがいい。指を離すとムービー撮影が止るが、右にスライドさせるとムービー撮影を続行できるモードになる。

カメラアプリの撮影画面。「2×」などのアイコンをタップして利用するレンズを切り替えられる
「写真」モードでシャッターを長押しすると動画撮影が始まり、右にスライドさせると「ビデオ」モードになる
同じ場所から、超広角、広角、望遠で撮影した写真
広角
望遠

 筆者は毎晩BAR巡りをしているのだが、飲んだお酒は必ずスマホで撮影して残している。SNSにアップするだけでなく、一期一会のお酒もたくさん飲んでいるので、マイデータベースとして活用しているのだが、照明が暗いと写真も暗くなり、ラベルの判別が付かなくなってしまう。お酒の記事も書いているので、その際の素材に使いたくても、クオリティー不足ということも多い。とは言え、BARで照明を上げてくださいとは言えない。高いコンデジを買ったりしたこともあるのだが、暗所撮影では性能を発揮できないことが多いし、やはりスマホの方が手軽。

 そんな中、前モデル「iPhone XS Max」のカメラは暗所での撮影に強く、満足していた。今飲みまくっているお酒を撮影した写真は、将来の記事の素材として長く活用できるだろう。しかし、今回の「iPhone 11 Pro Max」に搭載された「ナイトモード」はさらにレベルの違う暗所撮影機能を備えていた。

ナイトモードだけで10万円超の価値アリ!

 「iPhone 11 Pro Max」を持って飲みに行った五反田のバーで撮影したところ、薄暗い照明なのに蛍光灯を煌々と点けているような写真になった。同じ店で撮り溜めた写真と比べてみても、雲泥の差。同じ店で2010年にiPhone 4で撮った写真は暗すぎて、一番大きい文字が見えるかどうかと言うところ。2015年にiPhone 6で撮ったときにはキャンドルを光源として追加したにもかかわらず、暗めだしノイズが気になる。

 それが「iPhone 11 Pro Max」のナイトモードで撮ると、桁違いの明るさで撮れたのに驚いた。ナイトモードは暗いところで勝手に有効になり、数秒間シャッターを開くというもの。通常のカメラなら10分の1秒だって手ぶれしてしまうので、三脚なりが必要になるが、もちろんナイトモードはそのまま撮れる。この手軽さと、得られる写真のクオリティはすごい。筆者にとっては、この暗所撮影機能の1点突破だけでも、10万円オーバーの価値がある。

 ちなみに、ナイトモード撮影時には「2秒」と表示されていたが、プロパティーを見ると露出時間は2分の1秒になっていた。このあたりの理由は不明。

2010年にiPhone 4で撮った写真。撮影場所はBAR Amami@五反田
2015年にiPhone 6で撮った写真。撮影場所はBAR Amami@五反田
2019年9月21日に撮影した写真。撮影場所はBAR Amami@五反田

 ただし、ナイトモードは広角と望遠レンズでしか有効にならない。超広角では利用できないのだ。筆者の用途としては問題ないのだが、ちょっと残念なところ。

同じ場所から、超広角、広角、望遠で撮影した写真。超広角だけナイトモードが効いていないことがわかる
広角の写真
望遠の写真

端末の成熟度はハイレベル
カメラに魅力を感じるなら買い一択

 「iPhone 11 Pro Max」は、バッテリー容量が増えており、バッテリー駆動時間も5時間延びている。筆者としては中途半端なスリム化よりはバッテリー駆動時間の方がありがたいので、うれしいところだ。

 肩すかしをくらった点をあえて言うなら顔認証機能。Face IDは高速化されているようだが、生活の中ではそれほど便利には感じなかった。アプリに課金するときは体勢を整え、しっかり見つめて認証しているが、普段使いのロック解除にはほとんど機能していない。そろそろ機能をオフにして、パスコードにもどろうかとも考えている。とは言え、前モデルから退化しているわけでもないので得に気にもならないのだが。

 防水性能がIP68等級で、水深4メートル、最大30分も耐えられるというのも頼もしい。AirPodsを2台共有できるとか、最新のWi-Fi 6に対応しているのもポイント。ディスプレーの画質がさらに向上し、Dolby Atmos対応で臨場感あふれるサウンドも楽しめる。

 iPhone 11 Proなら10万6800円(税別)から、大画面のiPhone 11 Pro Maxなら11万9800円(税別)から購入できる。筆者は256GBモデルなので、税込価格(8%)は14万6664円となかなかの金額だが、大満足。

 動画も4K撮影ができ、フロントカメラまでスローモーション撮影に対応している。何も考えずにいい感じの写真・動画を撮りたいとか、設定とかよくわからないが暗いところでもクリアに撮りたい、という人なら、iPhone 11 Pro/Pro Maxは本気でオススメしたい。

適当に撮った動画も恐ろしく高画質なので見入ってしまう

筆者紹介─柳谷智宣

著者近影 柳谷智宣

1972年生まれ。ネットブックからワークステーションまで、日々ありとあらゆる新製品を扱っているITライター。パソコンやIT関連の媒体で、特集や連載、単行本を多数手がける。PC歴は四半世紀を超え、デビューはX1C(シャープ)から。メインPCは自作、スマホはiPhone+Xperia、ノートはSurface Pro3とMacbook Air。著書に「銀座のバーがウイスキーを70円で売れるワケ」(日経BP社)、「Twitter Perfect GuideBook」(ソーテック社)、「Dropbox WORKING」(翔泳社)、「仕事が3倍速くなるケータイ電話秒速スゴ技」(講談社)など。筋金入りのバーホッパーで夜ごとバーをハシゴしている。好きが高じて、「原価BAR」を共同経営。現在、五反田・赤坂見附・銀座で営業中。


mobileASCII.jp TOPページへ