「Pixel 4」はiPhoneからも移行しやすい

文●山口健太

2019年10月30日 16時00分

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 いよいよ発売されたグーグルの最新スマホ「Pixel 4」。前回はファーストインプレッションとして、独自のデザイン哲学やAIによって進化したカメラを取り上げました。

 その後、さらに使い込むうちに気付いたのがジェスチャー操作や顔認証の快適さです。

■Android 10の「ジェスチャー」操作が快適

 Androidスマホといえば画面下部には「戻る」や「ホーム」といったナビゲーションバーを備えていました。しかしPixel 4が最初から搭載する「Android 10」では、新たに「ジェスチャーナビゲーション」が加わりました。

これまでの3ボタン操作に加えて「ジェスチャーナビゲーション」が登場

 端的に言うとiPhone X以降の操作とほぼ同じ。画面下端から上へのスワイプで「ホーム」、下から上にスワイプして長押しすると「アプリ切り替え」が可能です。

 「戻る」には画面左端または右端からスワイプする、という点はiPhoneと異なりますが、最近のiPhoneに慣れた人ならほとんど違和感なく操作できるでしょう。これまで画面を占有していたナビゲーションバーがなくなることで、スマホの貴重な画面領域を有効活用できるのもメリットです。

■「顔認証」後のスワイプは不要にできる

 Pixel 4ではこれまでの指紋認証に代わって、強力な「顔認証」が加わりました。認証速度も速く、Pixel 4を顔の前に持ち上げると、ほぼ瞬時にロックが解除されます。

 これだけならiPhone X以降の「Face ID」と同等に思えますが、Pixel 4では「ロック画面のスキップ」ができます。iPhoneの顔認証では毎回求められる「画面下端から上へのスワイプ」をすることなく、いきなりホームやアプリ画面を使えるわけです。

顔認証に成功した後の「スワイプ」操作を不要にできる

 スマホのロック解除は1日に何十回も操作するものであるだけに、スワイプが不要になるというわずかな違いであっても、手間を減らせるのはメリットといえそうです。

 なお、現在は「目を閉じていても顔認証でロックを解除できる」ことが指摘されており、実際に筆者の端末でも確認できましたが、今後グーグルは修正予定であると報じられています。

■iPhoneを取り巻くエコシステムが移行の壁に

 ほかにもPixel 4では、日本版のモデルでも「eSIM」に対応しました。これまで国内のeSIM端末といえばiPhoneやiPadが中心でしたが、総務省がeSIMの普及を後押しする動きもあり、国内でeSIMを利用したサービスは増えていくかもしれません。

 日本では2020年春までレーダーセンサーを用いた「Motion Sense」が無効化されていますが、日本版のPixel 4を米国に持っていくとMotion Senseを有効化して使うことができました。あとは総務省の認可待ちといったところでしょう。

 ここまでiPhoneに近い、あるいはiPhoneを超える機能が揃っていると、iPhoneからの移行を考える人も出てくるのではないでしょうか。実際、Pixel 4はiPhoneから最も移行しやすいAndroidスマホだと感じます。

Pixel 4(左)とiPhone XS(右)の比較

 ただ、iPhoneを本格的に使い込んでいる人にとって、移行にはさまざまな障壁があるのも事実です。iPhoneはiPadやApple Watch、Macと連携し、iCloudでつながるエコシステムを構成しています。単にスマホを買い換えれば移行できるわけではないのです。

 そういう意味でAndroidは、スマホの選択肢は豊富にあるものの、タブレットやスマートウォッチ、あるいはノートPCのようなキーボード付きデバイスとの連携は物足りない印象です。

 今後、注目のカテゴリーである音声アシスタント対応のワイヤレスイヤホンでは、新しい「Pixel Buds」が2020年に日本でも発売予定です。日本で未発売のPixelbookシリーズを始め、グーグルが本気を出してくれることに期待です。

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