プレゼン時間の大半をカメラ機能で用いる
iPhone 4Sとの比較も
HTC One共通の特徴がカメラと音楽である。開発にあたり重要課題だったというカメラでは、専用のイメージングチップを搭載。ユーザーインターフェイス側も動画撮影と静止画撮影ボタンを同じ画面に配置するなどの改良を図った。
カメラ起動が高速になり、ホーム画面からわずか0.7秒でシャッターが切れるほか、動画撮影中に静止画も撮影できるようになった。F値2.0で28mmの広角レンズを搭載。裏面照射型センサーに加え、スマートLEDフラッシュなどにより、暗い場所でも人間の顔がキレイに撮れる点が強調された。またHDR撮影機能も強力であるとし、プレゼン中には「iPhone 4S」の写真との比較でアピールした。
Dropboxと連携して25GBのストレージに写真を保存
音楽機能も大幅に強化された
単なる撮影時の機能だけではなく、エクスペリエンス全体も改善した。たとえばDropboxとの提携により、HTC Oneユーザーは2年間25GBのオンラインストレージを利用できる。ここにはハイクオリティーな写真を約1万枚保存できるという。
音楽では同社が傘下に置いたBeats Audioの技術を取り込んだほか、PCに一度接続して音楽を転送すると、その後はPCの音楽ライブラリーにデータが追加されると無線経由で自動同期する機能が加わった。
また、HDMI端子を持つTVと接続するアダプター「MEDIA LINK」(オプション)を利用して、3本指で画面をスワイプする動作で端末上のコンテンツをTVに無線で送って表示できる。Chou氏はここでもAppleへの対抗意識を見せ、「HTCは1社に囲い込みをしないオープンアプローチをとる」と語った。
最大の問題は日本で発売されるのかという点
HTC Oneはグローバル市場で4月から発売開始。Chou氏によると、同社では過去最大となる世界144キャリアが発売を予定しているとのこと。ただし、プレゼン中に表示されたキャリアロゴ一覧の中には、日本のキャリアは見当たらなかった。つまり、日本市場でリリースされるかどうかは不明。HTCらしい魅力的なAndroid端末だけに、まずは日本上陸を期待したいところだ。