PDFファイルを管理する
名前や日付でソートしたりファイル名検索できる
作成されたPDFファイルはアプリ内に保管される。名前や日付でソートしたり、ファイル名で検索することができるうえ、フォルダーで分類することも可能。領収書や議事録といったフォルダーを作り、探しやすいようにしておこう。
PDFファイルはメールで転送できるほか、ほかのアプリに受け渡したり、クラウドサービスにアップロードすることもできる。取り込んだPDFを自動で「Dropbox」にアップロードすれば、PCでも共有できるうえ、バックアップ代わりにもなる。ちなみに、「iCloud」の設定をオンにすれば、ほかのiOSデバイスで利用している「Scanner Pro」とファイルを同期できる。クラウドへの自動アップロードを有効にしているなら、無理に利用することはないだろう。
対応しているクラウドサービスは「Dropbox」、「Evernote」、「Google Drive」の3種類。そのほか、MobileMe iDiskやBox.Netなど「WebDAV」で接続するサービスも利用できる。一度設定しておけば、後はログイン作業が不要になる。
自動アップロードできるのは、ひとつだけなのであらかじめ指定しておく。とはいえ、個別のファイルを開き、クラウドサービスを指定してアップロードすることはできる。
以上が、スキャナアプリ「Scanner Pro」の説明書となる。あらゆる書類をスキャンしてDropboxに放りこみ、紙を捨てられるのは快適そのもの。情報活用度が向上すること間違いなし。会議室のホワイトボードを撮影して参加者にメールする際も、このアプリを使えば、ノートに書いたようなPDFになるので驚かれることだろう。大量の情報を処理するビジネスマンなら、持っておきたいアプリだ。
筆者紹介─柳谷智宣
1972年生まれ。ネットブックからワークステーションまで、日々ありとあらゆる新製品を扱っているITライター。日経パソコンオンラインで「ビジネスPCテストルーム」、週刊SPA!で「デジペディア」を連載するほか、パソコンやIT関連の特集や連載、単行本を多数手がける。近著に「ポケット百科 GALAXY SII LTE 知りたいことがズバッとわかる本」(翔泳社)「Twitter Perfect GuideBook」(ソーテック社)、「Dropbox WORKING」(翔泳社)、「仕事が3倍速くなるケータイ電話秒速スゴ技」(講談社)。