独自機能が満載で
使いこなすのが面白いARROWS A
ユニークな機能という意味では、3機種中1番かもしれない。ARROWSシリーズでおなじみの指紋認証のほかにもたくさんの独自機能がある。
まずは「温湿度チェッカー」。センサーを使って温湿度を表示、快適な生活にするためのアドバイスをしてくれる。加湿器を使ったほうがいいのか、どんな食材の旬かといったことが分かり、体調、食生活の管理に便利。
「睡眠ログ」では睡眠中の「いびき」や「寝返り」を記録するというアプリ。睡眠に最適な環境か測定してくれるうえ、ぐっすり睡眠している時間やいびき、寝返りの有無がわかる。筆者が実際に試してみると、睡眠中寝返りは多いわ、30分ほどいびきが続く時間帯があったりと、自分では気付かないことが明らかになって面白い。他にも「スッキリ目覚まし」「ウォーキング/Exカウンタ」といった健康系機能が揃う。
音楽では「Dolby Mobile」の設定があり、イヤホンを挿せばVirtual5.1ch、各種エフェクトが豊富とこちらも機能は充実している。
省電力系の機能としては「NX!エコ」があり、電池残量、タイマーで自動的に省エネモードへ切り替え。3機種中もっとも細かく省エネ設定をカスタマイズ可能だ。また電池消費が激しいアプリをチェックできるのも便利である。
やはり独自の機能として「スライドイン機能」がある。画面のスライドでキャプチャー、手書きメモが可能になり、ランチャー設定でいつでも好きなアプリを素早く呼び出せる。利き手設定もあり、こういった機能は大画面になればなるほど重要性を増しそうだ。
小技風のものとしては「気配り着信」もいいかもしれない。周囲の騒音レベルに合わせて着信の音量を自動的に調整するという。設定で再生音量の確認、変更にも対応している。
独自機能の比較ではARROWS Aが圧勝だろう。便利な機能があるのはもちろん、睡眠ログなどは、あったら使ってみたくなる面白さもある。
最後にARROWS Aが1勝挙げるも
総合ではXperia Zが強かった
YouTube再生と、独自機能の充実でARROWS Aが今回は勝利としてよいのではないだろうか。もっともXperia Z、INFOBAR A02が大差で負けたという印象は無い。
最終的に全体を通して考えるとXperia Zが強い。スピードチェックで良い成績を残し、高いスペックながら料金も抑えられたのは大きい。INFOBAR A02も安定した強さが目立った。この2機種はあまり弱点が無い。
一方のARROWS A 201Fは得意・不得意がハッキリしていた機種だ。しかし、カスタマイズ次第では不得意な部分も解決できそう。とくに従来の機種であまり良くない印象があったスタミナが、他機種と同程度なのは良かった。カメラも初心者に優しいUIになり、筆者の中でARROWSの印象はだいぶ変わってきている。
次回からは再び新しい3機種で比較を行なう。ARROWSの最新機種であるドコモ「ARROWS X F-02E」のほか、ソフトバンクの「AQUOS PHONE Xx 203SH」。さらにイー・モバイルから登場したLTEスマホ「STREAM X GL07S」を加えて、各社の最強スペックの3機種でテストをしていく予定だ。お楽しみに。