ドコモ利用者なら思う存分楽しめる
つまるところdtabは、ドコモのスマホ利用者が、電子書籍や動画などドコモのコンテンツを大きな画面で楽しむために作られたタブレットである。ユニークなのがスマホとの連携。ドコモのスマホで利用中の「docomo ID」で「dマーケット」の各サービスにログインすると、回線契約のできないdtabでもコンテンツを利用できる。
例えば「dブック」で購入した電子書籍をクラウド上の本棚で共有したり、「フォトコレクション」を利用することで、スマホで撮影した写真をdtabで閲覧したり。こうしたことができるのは当然と言えば当然だろう。
とくに面白いのが「dビデオ」。例えば、移動中にスマホで映画を途中まで視聴し、帰宅後に続きのシーンからdtabで再生するといった、機種の違いを超えた使い方ができて便利だ。
しかし使い勝手は、競合サービスの「Hulu」のほうが上だ。Huluはマルチデバイスに対応しているが、dビデオは非対応。別の機種で動画を再生するには、そのつど任意の別アプリに切り替える必要がある。またHuluは、途中まで視聴してから別の機種でアプリを起動すると「続きから再生するか」と促してくれるが、dビデオにはそれがない。「マイリスト」→「みてる」を開き、視聴中の動画を一覧から選択する必要があり、やや不親切なのだ。
独自ホームアプリの使い勝手はどうよ?
ホームアプリはdtabのために設計されただけあり、使いやすい。「dマーケット」の最新情報をピックアップし、自動更新してくれる巨大ウィジェット「Contents Headline」。ホーム画面を左右になぞって切り替えても、常に画面右端に表示される縦長の「Dock」。この2種類のツールから、気になるコンテンツにすばやくアクセスできる。
ドコモ利用者でなくても使える
好印象なのは、ドコモ専用ではなく、カスタマイズが許されている点。基本は汎用のAndroid搭載タブレットなので、Googleアカウントを設定すれば、GmailやYouTubeなどGoogleの各種サービスも利用できる。もちろん「Playストア」アプリも標準搭載し、好きなアプリでカスタマイズすることも可能だ。