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Oasisも愛したアンプメーカー「Orange」がアプリに! その実力は? (2/3)

文●藤村亮

2014年04月19日 12時00分

おススメのセッティングはアンプ側で大音量を楽しめる仕様

 個人的にオススメなセッティングはRockerverb 50ヘッドのモデリングである「R.VERB 50」と「2×12"AD30」キャビネットの組み合わせ。BASSを少し絞り、TREBLEとMIDDLEを強調したイコライジングで小さめなキャビネットを鳴らし切るイメージです。

 マイクにはNEUMANN U87のモデリングである「87」を選択し、Shure SM57のモデリングである「57」よりもウォームなテイストを足しています。

ボリュームを出すと自然に膨れ上がる低音をあらかじめカットしておくことで、アンプ側でさらなる大音量を楽しめる、爆音仕様です

専用エフェクターは4種類で、アンプと相性よくチューニングされている

 AmpliTube Orange専用のエフェクターとして収録されているのは4タイプ。不要なノイズをカットしてくれるNoise Filter。単体の歪みとしてだけでなくもうひと押しのパワーが欲しいときのブースターとしても使えるオーバードライブのHIGHWAY DRIVE。レトロな揺らぎを生み出すトレモロエフェクトのTHE SHAKER TREMOLO。暖かみのあるアナログディレイを再現したECHO TRIPです。

Orange純正のエフェクターではありませんが、Orangeアンプとの相性を考えたチューニングが施された「使える」エフェクター群

 ECHO TRIPは通常のディレイエフェクトと同じ最大1000msという長めのディレイタイムに対応しながらも、TONEコントロールでアナログディレイ特有の輪郭のにじむ柔らかい音作りが可能という優れもの。AmpliTube Orangeをアドオンで使用する際には、硬めな音質なら通常のディレイ、柔らかめな音質ならECHO TRIPというように使い分けることで、より理想的なサウンドメイクを楽しめます。

 AmpliTube Orange単体でもギターアンプシミュレーターアプリとして最低限のことはできます。ただ、非常によくできたOrangeのアンプモデルをさらに生かすためにも、AmpliTube本体を入れておいてアドオンで加えるのがよいでしょう。

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