前回、Wi-FiやUSBテザリングについて解説したが、今回はもうひとつの方法となるBluetoothテザリングについて解説する。
Bluetoothテザリングはほかの2つの方法にくらべると、接続などが特殊なものとなっている。また、Bluetoothテザリングに対応していないスマホもいくつか存在する。たとえば、ドコモ版のXperiaシリーズでは、Android 4.0以前を搭載するモデルではほとんどがBluetoothテザリングが使えない。
Bluetootthテザリングには、Wi-FiやUSBでのテザリングにくらべて圧倒的なメリットがある。そのメリットは大きく2つ。
ひとつは、スマホ側が待機状態のとき追加の電力消費がほとんどないという点。出張や旅行中など電源確保が難しい環境下では、スマホとPCの両方のバッテリーを温存しておきたい。Wi-Fiテザリングはスマホのバッテリを大きく消耗してしまうし、USBテザリングでは常時スマホへ給電している状態となりPC側の消費が激しい。Bluetoothは、スマホとPCの両端末のバッテリ消費を極力抑えつつ、ネットに接続できる便利な手段なのだ。
もうひとつは、スマホをカバンから取り出すことなく、PC側からの操作だけでネットに接続できるという点。Bluetoothと、Bluetoothテザリングの両方をオンにしておけば、PC側からパーソナルエリアネットワークに参加する操作をするだけでネットに接続可能となる。
一方で、デメリットもある。それは、転送速度がかなり落ちてしまう点。USBやWi-Fiテザリングでは、LTEなどのスピードを生かしたインターネット接続が可能だが、Bluetoothでは最大3Mbpsに限られてしまう。
Bluetooth接続にはペアリング操作が必須
Bluetoothテザリングをするには、最初に準備が必要。具体的には、Windowsとスマホのテザリング操作が必要となる。
iPhoneとAndroidとでは、端末の操作が異なるが、Windows側では共通の操作でオーケー。ちなみに、一度設定すれば、次回以降はペアリングの作業は不要。スマホとWinodowsのBluetooth機能をオンにしておけばいい。
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