シーケンサーアプリは数あれど、本格的なものだと基礎的な部分のフォローがなかったり、専門用語が多かったりと、覚えることが多そうで少しとっつきにくいのが難しいところ 。
今回紹介する「OsciLab」はそんな音楽初心者の方にもオススメできそうな「音符を一切使わない」シーケンサーアプリです。まずはメーカーの公式動画をご覧ください。
波形を触るだけで音が大きく変わり、ステップシーケンサーを適当に押しただけでそれっぽいリズムになっていますね。「楽曲を作る」というよりは「音をいじって遊ぶ」というのがしっくりきそうなイメージのアプリです。
ではOsciLabのどこを触れば、音をいじって遊ぶことができるのか。細かい機能について見ていきましょう。
4つのシンセ音源と2つのドラムでループを作成
まず新しいセッションを選択します。
画面右上の歯車アイコンがセッティングメニューになっていて、Browseからプリセット楽曲のセッションデータを読み込みます。楽曲の再生は画面右上部の再生ボタンをタップ。そのとなりの録音ボタンはセッションを録音して、WAVデータとして書き出す際に使用します。
ミキサー画面は6つの枠に区切られており、上から4つがシンセサイザー音源を使用するシンセトラック、下の2つがドラムキットを読みこんで使用するリズムトラックになっています。シンセトラックの音色は36種類、リズムトラックの音色は15種類です。
トラックにはボリューム、FX設定、ソロボタンとミュートボタン、さらにはジェネレーターやフィルターの設定状態が表示されるミニモニターが用意されています。ここで1小節から8小節までのシーケンスループを作成。
6トラックのループを設定した状態をひとつのSCENEとして保存できます。SCENEが完成したら画面右下の「+」をタップして、次のSCENEでまたトラックの音色やループを組んで……というのがこのアプリの音作りの流れです。
SCENESは最大14個まで作ることができ、最長112小節までのループをひとつのソングに対して作成できます。つまりSCENE1とSCENE2でまったく異なる音色やシーケンスループを作ってひとつの曲として再生、ということも可能なのです。
それぞれのトラックごとに、音を歪ませるBitcrusher、エコーをかけるDelay、広がりを演出するReverbの3つのエフェクターもあります。
(次ページでは、「波形を触って音を思いっきり変えられる」)