スマホで始める「音楽アプリ部」

知識なしでも波形をいじればカッコいい音が出る音楽アプリ (2/3)

文●藤村亮

2014年09月07日 12時00分

波形を触って音を思いっきり変えられる

 トラックの名称をタップすると、そのトラックの音色変更やフレーズのコントロールができる画面に移行します。

トラックの詳細画面。音色の可変幅は非常に広く、下手なシンセアプリを上回るレベルで作りこみも可能

 右端のメニューからFREQ、FLT、AMP、PANの4つのコントローラーが選択でき、それぞれ音色と同時にフレーズ自体を動かすことができる大ウインドウが左に、音色の波形を変える小ウインドウが右に3つあり、小ウインドウで設定した波形3パターンが組み合わさってひとつの音色になります。

 小ウインドウで選べる波形は9パターン。ギザギザしたパターンの波形(ノコギリ破、三角波、四角波)を選ぶと「ガーガー」した派手な音になり、角の丸まった波形(正弦波)を選ぶと「ポーポー」という感じの柔らかい音が出ます。

 また小ウインドウに指を置いた状態で左右にフリックすると、波形の周期を早めたり、遅くしたりすることができ、「ビヨビヨ」したうねりの強い音から「フワフワ」した浮遊感のある音までを簡単に行き来することができます。

 FREQ、FLT、AMP、PANのそれぞれに異なる設定を作ることも可能で、エフェクターで音を変えるよりも、さらに派手に音色を変化させることができます。

 フレーズの音が鳴るタイミングは画面下の16個の枠で任意に設定でき、「+」アイコンからあらかじめセッティングされたフレーズを選ぶこともできます。枠をあえて消して鳴らさないことで、音が一瞬消えて面白い効果につながる場合もあります。いじり方次第では面白い音になるところです。

パーカッションも思い通りに作れるリズムトラック

リズムトラック画面。リアルタイムでの入力を使えば、より感覚的なリズムエディットが楽しめます

 リズムトラックは16個の枠が8つのドラムパーツそれぞれに用意され、赤く点滅している枠のところで音が鳴るようになります。枠を横にフリックするとまとめて赤く点滅させたり、まとめて点滅を消したりすることができ、特定のパーツを連打するようなフレーズも簡単に仕込めます。

 また画面右下の四角で囲まれた点のアイコンをタップするとループが再生され、画面下部のドラムパーツパッドを使ったリアルタイムでの入力が可能になります。

まるで違うジャンルのリズムパターンを差し込んでみたり、遅いテンポ推奨のループを倍速で再生したりという楽しみ方もアリ

 リズムトラックのプリセットパターンは様々なジャンルにあわせた12種類を用意。推奨のBPMも表示されるのが便利です。

(次ページでは、「波形を触って音を思いっきり変えられる」

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