iOS 8に新搭載された「ヘルスケア」は、ユーザーの健康状態を総合的に管理できるアプリ。iPhoneのモーションプロセッサーを利用して、歩数や階段を上った回数などの情報を取得できる。それ以外に、ほかのアプリと連携し、データを同期できるようになり、総合的な健康管理やダイエットに役立てられる。すでにヘルス系アプリを利用しているユーザーはもちろん、興味のなかったユーザーにもおすすめ。今回は、新アプリの「ヘルスケア」を使いこなす技を紹介しよう。
68項目の情報を管理できる健康管理アプリ
「ヘルスケア」はiOS 8で新搭載されたものの、当初はバグで動作しなかった。iOS 8.0.1で対応し、今は問題なく利用できる。M7/M8モーションプロセッサーに対応しており、歩数や移動距離、高度などの情報を取り込めるのが特徴だ。
情報は「ダッシュボード」と呼ばれる画面にまとめて表示される。初期設定では何も表示されていないので、「健康データ」から表示したい項目をオンにしてみよう。アプリを始めて使ったとしても、「歩数」などの情報はモーションプロセッサーから過去の記録を読み出せるので手間がかからない。
登録できる情報は68項目。そのうちの38項目は炭水化物やビタミン類など、食品の栄養素にかかわる内容だ。それ以外には、ウォーキングやランニング、自転車での移動距離や上がった階数などの運動記録のほか、体重や体脂肪率、体温、心拍数などの身体データ、摂取カロリーや基礎代謝量などダイエットに役立つデータなど、さまざまな項目が用意されている。ナイキが定めたワークアウトの活動量を表す「NikeFuel」も記録できるのがユニークだ。
万一の時に助けになる「メディカルID」
「メディカルID」では、生年月日や身長、体重、血液型、緊急連絡先などの情報を登録できる。この情報は、画面をロックしている状態からでも表示できるので、万一事故にあった時など、医療関係者が簡単にユーザーの情報を確認することが可能。「メディカルID」をロック状態から表示するには、まずロックを解除してパスコードを入力する画面になったら、「緊急」をタップ。電話を掛ける画面になったら「メディカルID」をタップすればいい。
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