「ヘルスケア」の一番の売りが連携機能。ほかのヘルスアプリとデータをやり取りできるのだ。まだそれほど数は多くないが、これからどんどん増えていくはず。「ヘルスケア」が健康情報のハブとなり、いろいろな活用法が出てきそうだ。
筋肉量やウェスト、BMIなども登録
「RecStyle」
いくつか、対応済みアプリを紹介しよう。ダイエットするために、体重を管理するなら「RecStyle」がお勧め。「ヘルスケア」でも体重や体脂肪を入力できるが、「RecStyle」は筋肉量やウェスト、BMIなども登録できる。食べ過ぎや飲みすぎ、体調不良といった状態をアイコンで付けることも可能。メモ機能も備えており、簡易日記としても使える。
もちろん、体重は1回入力すればいい。データのアップデート方法は設定画面から変更できる。「RecStyle」と「ヘルスケア」のデータを相互に同期することもできるし、どちらかの一方通行にすることもできる。体重管理には「RecStyle」を利用しつつ、「ヘルスケア」でほかのデータを一緒にチェックするといったことが可能だ。
体重などのデータを同期するアプリが複数あり、連携機能をオンにしている場合は注意が必要。「データソース」の設定で、「ヘルスケア」に取り込むデータを明示するようにしよう。できれば、一つの項目を更新できるアプリは一つに限定しておく方が混乱せずに済む。
300万以上のフードデータが登録。カロリーを細かく管理
「MyFitnessPal」
飲食で摂取したカロリーを細かく管理するなら「MyFitnessPal」が使いやすい。300万以上のフードデータが登録されているので、摂取した飲食物の登録に手間がかからないのがうれしいところ。
体重や食事、エクササイズなどを記録
「Noomコーチ」
ダイエットが三日坊主になりがちなら、「Noomコーチ」がユニーク。世界中で1200万人が利用している人気アプリで、体重や食事、エクササイズなどが記録できる。有料のPro版では、一緒にダイエットをしている仲間とグループを作成して励ましあったり、減量目標やユーザーの活動に合わせて毎日アドバイスをしてくれる機能が追加される。フリー版を試して気に入ったら、購入を検討してみよう。現在は、1ヵ月/3ヵ月/1年の3プランがあり、それぞれ月額では500/333/208円となる。
そのほか、運動量を自動で記録してくれる「Human」やエクササイズのやりかたを動画で紹介してくれる「FitStar Personal Trainer」、「ヘルスケア」の情報をスタイリッシュな画面でチェックできる「FitPort」など、無料の対応アプリはまだまだある。いろいろと試してみてはいかがだろうか。
筆者紹介─柳谷智宣
1972年生まれ。ネットブックからワークステーションまで、日々ありとあらゆる新製品を扱っているITライター。日経パソコンオンラインで「ビジネスPCテストルーム」、週刊SPA!で「デジペディア」を連載するほか、パソコンやIT関連の特集や連載、単行本を多数手がける。近著に「ポケット百科 GALAXY SII LTE 知りたいことがズバッとわかる本」(翔泳社)「Twitter Perfect GuideBook」(ソーテック社)、「Dropbox WORKING」(翔泳社)、「仕事が3倍速くなるケータイ電話秒速スゴ技」(講談社)。