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AQUOS、MeMO、ThinkPad、LTE対応タブレットのスタミナは? (1/3)

文●小林 誠、ASCII.jp編集部

2014年10月27日 12時00分

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 7型、8型、10型と画面サイズが違うLTE対応タブレットによる比較の最終回。最後はスタミナチェックを行なう。LTE対応で外出先でも気軽に通信ができる反面、画面サイズも大きいだけにバッテリーの減りは気になるところ。果たして結果はどうなる?

ドコモ「AQUOS PAD SH-06F」

au「MeMO Pad 8 AST21」

「ThinkPad 10 for SoftBank」

3機種がそれぞれ1勝の展開
最終戦の前にスペックのおさらい

 今回も比較するのは7型のドコモ「AQUOS PAD SH-06F」、8型のau「MeMO Pad 8 AST21」、そして10型の「ThinkPad 10 for SoftBank」の3機種。スペックをおさらいすると以下のとおりだ。

  ドコモ
「AQUOS PAD
SH-06F」
au
「MeMO Pad 8
AST21」
「ThinkPad 10
for SoftBank」
メーカー シャープ ASUS レノボ
本体サイズ 約106×175×8.4mm 約123×213×7.7mm 約177×256.5×8.95mm
重量 約233g 約301g 約610g
画面サイズ 7型 8型 10.1型
画面解像度 1200×1920ドット 1200×1920ドット 1200×1920ドット
OS Android 4.4.2 Android 4.4.2 Windows 8.1 Pro
CPU クアッドコア 2.5GHz クアッドコア 2.33GHz クアッドコア 2.39GHz
ROM/RAM 32GB/2GB 16GB/2GB 64GB/2GB、
128GB/4GB
メモリーカード microSDXC(128GB) microSDXC(64GB) microSDXC(64GB)
下り最大通信速度 150Mbps
(Xi)
150Mbps
(4G LTE)
100Mbps
(4G LTE)
LTE対応周波数 2GHz/1.7GHz/
1.5GHz/800MHz
2GHz/1.5GHz
/800MHz
2.5GHz(AXGP)/2GHz/
1.7GHz/900MHz
キャリアアグリゲーション × × ×
VoLTE × ×
無線LAN 2.4/5GHz対応 2.4/5GHz対応 2.4/5GHz対応
テザリング ○(最大10台) ○(最大8台) ○(最大10台)
カメラ画素数 800万画素CMOS
(裏面照射型)
500万画素CMOS
(裏面照射型)
800万画素CMOS
(裏面照射型)
インカメラ 210万画素CMOS
(裏面照射型)
120万画素CMOS 200万画素CMOS
防水/防塵 ○/× ×/× ×/×
ワンセグ連続視聴 9時間50分 × ×
フルセグ連続視聴 7時間20分 × ×
FeliCa × ×
赤外線通信 × × ×
NFC
Bluetooth 4.0 4.0 4.0
MHL(HDMI) × ○(SlimPort) microHDMI
Miracast
SIM形状 microSIM microSIM microSIM
バッテリー容量 4200mAh 4000mAh 33Wh
Qi × × ×
カラバリ White パールホワイト、パウダーピンク、メタリックブルー グラファイトブラック

 最初のスペック&料金でAQUOS PAD、2回目の速度チェックでThinkPad 10、前回のカメラ比較でMeMO Pad 8の勝ちと判断した。各機種1勝ずつ、あとはスタミナのテスト結果次第。今回も2種類のテストを実施した。

2時間の動画連続再生
まずはAQUOS PADがきっちり勝つ

 最初はYouTubeの2時間連続再生テスト。3機種ともLTE(4G)で通信を行ない、音量は中くらい、画面の明るさは自動調整、GPSは有効にし、BluetothとWi-Fiはオフだ。ほかは初期設定通りだが、AQUOS PADのみ端末の状態が手持ちや机の上などと自動的に判断する「Bright Keep」の設定をオフにした。

 バッテリーの減りは、AQUOS PADとMeMO Pad 8でアプリの「Battery Mix」を使い消費経過をチェックする。WindowsのThinkPad 10はOS標準のアイコンをデスクトップ画面で確認した。

 結果は以下の通りだ。

  AQUOS PAD MeMO Pad 8 ThinkPad 10
2時間視聴後の
バッテリー残量
65% 62% 62%

 AQUOS PADが65%と、他の2機種より3%リードして1位。画面を見比べてもAQUOS PADが一番明るく、IGZO液晶による効果があったか。

 MeMO Pad 8とThinkPad 10については、バッテリーの残量は同じだが、より明るい画面で再生したのはMeMO Pad 8。このテストでは画面が小さい2機種が有利だったようだ。

 ただしThinkPad 10のLTEのアンテナが5本中2~3本と不安定で、動作も一度勝手に再起動し、正常であればもう少しバッテリーが残った可能性もある。

カメラ、Kindle、地図で比較
ここでもAQUOS PADが強い

 続いては複数の機能を使う。最初にカメラで静止画50枚を撮影し、そのまま動画を10分撮影。さらにWi-Fiを有効にしてKindleアプリをインストールし、電子コミックを1冊読み終える。最後に外出して地図を表示しナビで現在地を確認しながら30分歩く。

 AQUOS PADとMeMO Pad 8はKindleアプリを使うが、ThinkPad 10はWindowsアプリに日本版が無いため(米国版はプリセットされていたが)、Internet Explorer上でKindleが使える「Kindle Cloud Reader」を使用した。

 地図に関してはAQUOS PADとMeMO Pad 8はAndroid標準のGoogleマップ、ThinkPad 10はWindows 8標準のbingマップを使用した。

 結果は以下の通り。

  AQUOS PAD MeMO Pad 8 ThinkPad 10
カメラ撮影後 97% 97% 94%
電子書籍1冊 91% 85% 86%
マップ30分 80% 75% 76%

 これもAQUOS PADのストレート勝ち。各テスト時点でトップの残量で、最後の地図テスト終了後も80%も残っていた。

 続くのがThinkPad 10。カメラの撮影こそ差をつけられたが、以後は1%差とはいえMeMO Pad 8より残量が大きかった。

 またこのテストでは、MeMO Pad 8がKindleで不安定になり、勝手に再起動したほか、完全に固まり強制的に再起動の操作を行なった。これもバッテリー残量に影響を与えていると思う。

 とはいえ、いずれにせよAQUOS PADがスタミナで他の2機種を上回っていると考えていいだろう。

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