どっちがカッコイイ!? デザイン性を比較する
Xperiaシリーズはオムニバランスデザインが採用されている。すべての人が使いやすく持ちやすく感じるように、一切の無駄をそぎ落とした、まさにシンプルイズベストなデザインのことだ。美しいガラスの板を持っているような感覚でスマホを使えるのが、オムニバランスデザイン。Xperia Zシリーズでは一貫してこのデザインが採用されているが、Z3ではちょっと変化があった。周囲のフレームがZ2までは角張っていたのが、Z3ではラウンドしているのである。これが持ちやすいかと言われると、筆者的にはツルっと滑りやすくなったなあという印象だ。もちろん人によっては違う感想になりかもしれない。
今回は周囲のフレームはアルミ削り出しのメタルフレームだが、四隅は樹脂になっている。両面は強化ガラスなので落下したときのことを考えると、結構ナーバスになる。もちろん強化ガラスを採用しているので、(落とし方にもよるが)落ちてすぐに割れるものではないが、かなり神経を使うのは間違いない。従って、安心して使うにはカバーが必須と言えるだろう。オススメはフリップカバー+強化ガラスだ。強化ガラスの上に強化ガラスを貼るなんて病気と思われても仕方ないが、筆者は細かいキズも気になってしまうので万全を期すのである。保護フィルムでもいいが、強化ガラスを強く推したい。
一方のBMW Z3は、デザインを日本人デザイナーが担当したのは有名な話。サメをモチーフにした両フェンダー(通称サメのエラ)が特徴で、007のボンドカーにも採用された(ゴールデンアイ)。ロングノーズショートデッキというスタイリングで、全高は低く、3ナンバー車ながらパッケージングはコンパクト。そして、BMWの象徴でもあるフロントの「キドニーグリル」。車内は非常に狭く、ドリンクホルダーなどのコンフォート装備は一切なし。こちらも無駄をそぎ落としていったらこうなった、というデザインだ。すべてが“駆け抜ける歓び”のために設計されている。
10年以上前のクルマと思えないほど、飽きないデザインで乗っていても楽しいし、見れば美しい。大型化したZ4より、Z3のサイズ感が好き、というBMWファンも多い。
最先端のデザインを取り入れたXperia Z3だが、大昔からプロダクトデザイン、インダストリアルデザインを取り入れて進化してきたカーデザインに軍配を上げたい。デザイン対決は“BMW Z3の勝ち”だ。
(次ページでは、「Xperia Z3とBMW Z3、どっちが長く使える?」)