Windowsでファイルを管理するために利用するフォルダーには、実はいくつかの種類があることをご存知だろうか。
ひとつは、マイドキュメントやデスクトップなどに置くことができる、一般的なフォルダー。エクスプローラーの右クリックメニューや、Winodows 8以降ならリボンなどから作成することができる、もっとも扱いやすいフォルダーだ。
もうひとつは、「Winodows」や「System32」といった、アプリやOSなどの利用するために必要なプログラムおよびライブラリなどが格納されたシステムフォルダー。こちらは、OSのインストールと同時にデフォルトで作成される。
そして、ごみ箱やコントロールパネル、ホームなどで利用する特殊フォルダーだ。今回は、この特殊フォルダーについて解説する。
特殊フォルダーのショートカットを作成する
Windowsの特殊フォルダーは、ごみ箱やコントロールパネルのほか、さまざまな種類のものが用意されている。たとえば、ホームフォルダー内のさまざまなコンテンツの置き場所がまとまった「ライブラリ」や、Wi-Fiの接続管理画面を表示する「ワイヤレスネットワークの管理」など。
通常の利用方法では実体を確認できないし、こうしたフォルダーを任意の場所に作ることはもちろん、ショートカットを配置することもできない。
しかし、Windowsの「クラスID」という特殊な文字列を利用することで、任意の場所に作成することが可能だ。クラスIDは、コントロールパネルやごみ箱など、機能ごとに割り当てられていて、そのIDに応じたショートカットを作成することで、任意の場所に目的の機能を呼び出すためのアイコンを設置可能となる。
たとえば、コントロールパネルのクラスIDは、「26EE0668-A00A-44D7-9371-BEB064C98683」となっており、デスクトップにコントロールパネルの機能を持つアイコンを設置するには、ショートカットの作成ダイアログに「/root, /select, ::{クラスID}」へのパスを付けたエクスプローラーのショートカットを作成する。手順は下記の通りだ。
(次ページに続く、「特殊フォルダーのクラスIDを確認して自由にショートカットを作成」)