バッテリーまわりは何気にクセがある
普段使いの点で気になるのは、バッテリー駆動時間だ。カタログスペックでは、実使用時間67.1時間、連続通話時間3G約1020分、LTE約1020分、GSM約770分とある。1ヵ月使用してみての平均は約8時間で、気がつくとバッテリーが減っていることがよくあり、また背面部の熱が気になった。
バッテリー消費や発熱はハイスペック機の場合は仕方ないが、省電力モードを活用することで稼働時間を延ばせる。省電力モードで15時間近く使用できたため、筆者は基本にこのモードで使っている。なぜかというと、ゲームも含めて主だったアプリを使用するうえで特にストレスがないからだ。挙動を見ると、CPUコアクロックを300MHz~1.4GHzに落としている点が大きい。なお通常時は300MHz~2.46GHzだ。
もうひとつの省エネ要素は輝度。例えば輝度30%から急激に明るくなり、そこからはあまり変化はないものの、100%では太陽光下でも画面を確認しやすいほどだ。そのため、輝度自動調整をオンにするよりは、輝度20%あたりで固定にしておくと、日常的な使用で問題ないうえに大幅な省電力になる。上記のモードに加えて、輝度20%前後を意識するだけでもバッテリー駆動時間は大幅に伸びる。
また省電力モード以外にもうひとつ、長時間使用を実現するモードがある。ウルトラ省電力モードというもので、画面をグレースケールにし、必要最低限の機能だけを有効にするというもの。ホームアプリもシンプルなものに変更される。デフォルトで使えるのは電話とSMS、ブラウザーのみで、一部アプリを追加できる程度。ただ、この場合でも動作は軽快であり、移動中になるべくバッテリーを減らしたくないときに便利だ。さらに緊急長持ちモードも用意されているが、これはドコモが提唱したもので、ウルトラ省電力モードと似ているが別の機能だ。