246はリアルな世界の権利をデジタルで管理する

――　246プロジェクトとはどういうものなんですか？

味上　スマホで鍵の開け閉めができる、スマートロックサービスです。具体的にやることは、ひとつは物理的な鍵がなくても錠の開け閉めができる。もうひとつはシェアができることですね。アプリケーションを通して、鍵の開け閉めができる権利を共有します。

――　基本的にはスマホを使うんですね。

味上　そうです。ただ、将来的にはスマホに限らない形も考えています。どういった形態にするかは今後やっていく中で決めていきます。また、リリース時のスマホアプリでは施錠と解錠の機能しか持たせていません。ユーザーにスマートロックのシンプルさを伝えたいので。

発表時のスマホアプリ画面。リリースはまだされていないが、ここから変更の可能性もあるという

――　今のところはスマホで鍵の開け閉めをするのが246プロジェクトである、ということでしょうか？

吉羽　リアルな世界の権利を、デジタルで管理するというのが246ですね。今は場所ごとやプロダクトごとで違う鍵を使わないといけなくて、「どの鍵だっけ？」ということも起こる。だから自分たちでプロダクトを作る、あるいは自分たちが作ったネットワーク上に他社さんが乗っかってプロダクトを作るということを将来していきます。つまり、鍵のすべてを作っていくんです。

――　そして鍵のすべてをデジタルに置き換えていくわけですね。

吉羽　そうです。

（次ページでは、「246 Padlockのセキュリティーは大丈夫？」）