ドコモに続き、au/ソフトバンクも開始したスマホの新テクノロジーがVoLTEだ。しかし、そもそもVoLTEって何? という人や、音質が良くなること以外はよくわからないという人も多いはず。
そこで今回はアスキースマホ総研がVoLTEの仕組みや魅力を紹介! ただ音質が良くなるだけではなくて、もっとうれしいポイントがある!……ということをわかりやすく解説していく。
そもそもVoLTEって何なのだろう
LTEネットワーク上で音声通話が可能に!
ドロイド 今回のテーマは「VoLTE」です。いつものパターンではありますが、カリーさんはVoLTEって知ってますか?
カリー いい加減にしてください。今回はちゃんと調べてきたので、「Voice over LTE」の略ということは知っています。
スピーディー あれ!? カリーさんが予習しているとは珍しい! でもそれなら話が早いですね。カリーさん、その調子でVoLTEの解説もよろしく。
カリー いや中身までは……。それより「ボルテ」っていい言葉の響きですよね。VoLTEでボルテージMAX! みたいな。
スピーディー ガクッ! ダジャレかよ!
ドロイド 調べたのは名前だけとはね……。それでも以前のカリーさんよりは進歩しているとは言えるか。というのはともかく、VoLTEはもともとはデータ通信用に開発されたLTEのネットワーク上で音声通話を実現する技術です。
スピーディー LTEのデータ通信で音声のデータを送受信するのですよ。それから音声圧縮の技術も新しくなって、音質もよくなっているのです。従来主流の3G、たとえばW-CDMAは、もう15年ほど前から導入されているサービスですからね。その間、ネットワークや端末の処理性能も上がったというわけです。
ドロイド それにVoLTEでは通話中でもLTEによる高速なネット接続が可能なのです。これを活かした新しいサービスも実現できるわけです。従来はLTE対応スマホでも、音声通話をするときは3Gに接続が切り替わっていましたからね。
カリー なるほどー。あとVoLTEはSkypeやLINEと同じようなモノ……だと以前ドロイドさんに言ったら、ツッコまれた覚えがあります。
ドロイド データ通信のネットワーク上で音声通話を実現しているという意味ではSkypeやLINEと同じですが、VoLTEは途切れず安定して音声通話ができるように帯域を確保したり、緊急発信や留守電など、従来の携帯電話の機能を実現しているという部分で別物です。逆に言えば、スマホでVoLTEを使っていても、音声通話だけをしているぶんには、音質が良くなること以外は使い勝手に大きな差はありません。
スピーディー もう1つ、電話が繋がるまでの時間がとても短いという違いがありますよ。
カリー じゃあ試してみましょう! auのVoLTE対応スマホ同士で「電話」アプリから発信して、プププと言い出してから、相手のスマホが鳴るまでの時間を計ります。……えーと、1秒か2秒ですね。
ドロイド じゃあVoLTEに対応していないスマホ同士の場合は……大体5、6秒くらいかな。
カリー あっ、速い! 当たり前の感想ですけど、体感してみるとわかりますね。
(次ページでは、「VoLTEの威力について実際に体感してみよう!」)