プリンストンのデジギア道

スマホの容量不足を解消する、ワザあり機器 (1/3)

文●花茂未来

2015年04月30日 11時00分

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 スマートフォンやタブレットは常に持ち歩くもの。搭載するカメラ機能は日々進化していて、今日のランチやペット、お気に入りグッズといったスナップ写真をパシャパシャ撮って思い出を残す人も多いのでは。

 そこで困るのが端末の容量だ。写真や動画だけでなく、学校や仕事の資料、音楽、電子書籍などを保存していると、あっという間に容量はいっぱいになってしまう。かといって、クラウドサービスにすべてのファイルをアップロードするのは気が引ける、ことあるごとにアップロードしていたらバッテリー消費や通信容量もばかにならない。

 そんな困りごとを抱えたユーザーにチェックしてほしいのが、プリンストンが発売するスマートフォン/タブレット用USBメモリー「PFU-XMT3シリーズ」だ。特徴的なのは、USBメモリーの両端にそれぞれUSB 3.0とMicro-USB(USB 2.0)端子を用意している点。

PFU-XMT3シリーズ。カラーはブラック/ブルー/オレンジの3色

 このおかげで、Micro-USBを装備した一般的なAndroidスマートフォンやタブレットはもちろん、PCにもそのまま接続して使えるというワケ。

本体両端にUSB 3.0とmicro USBを装備

 ラインアップは、8GB/16GB/32GBで、実売価格は順に2300円前後/2900円前後/4900円前後となっている。

外装は柔らかいシリコン製

 まずは本体の外観をチェック。外装は一般的なUSBメモリーにありがちなプラスチック製ではなく、シリコン製のカバーがついている。大きさは幅36×奥行き15.5×高さ9mmで、重量はわずか5gと胸ポケットに入れても違和感がないほど小型軽量となっている。

 ストラップが付属しているので、スマホのストラップホールはもちろん、キーホルダーや鞄のファスナーなどに普段からつけておくことで持ち運びも簡単だ。また、スマートフォンやタブレットでイヤホンを使う機会が少ないなら、ストラップホール付きのイヤホンジャックアクセサリーと組み合わせる方法もある。外装がシリコンなので、スマートフォンと一緒にポケットに入れても、スマートフォンの液晶ディスプレーや外装が傷つかない点はグッド。

ストラップが付属する。本体が人差し指の先っちょくらいの小ささなので、ストラップを通す時は爪楊枝かピンセットがあるといい。

 小型ながらUSB 3.0対応ということで、転送速度も気になるところ。PCに接続して「CrystalDiskMark」で計測してみたところ、シーケンシャルリードが毎秒111MBを記録。一般的なサイズのUSBメモリーと比べても十分な速度だろう。

CrystalDiskMarkによる計測結果。

端末に挿すだけであっさり認識

 では早速使ってみる。今回は手持ちのNexus 7に接続して……すこし、固い。とはいえ電源供給用のMicro-USBケーブルよりかは、しっかり固定される印象で、奥まで差し込むとカチッと音がする。差し込んだあとはグラグラすることもなく、触ると接触不良を起こすなんて心配はなさそうだ。

Nexus7にPFU-XMT3シリーズを接続した様子。

 では、Android OSがPFU-XMT3シリーズを認識したかチェック。USBメモリーへのファイル読み書きは別途ファイル管理アプリが必要なので、ここでは「ESファイルエクスプローラー」を使っている。

 アプリを起動し、ストレージの一覧を表示してみると、USBメモリーの項目が追加されていた。タップしてアクセスすると、初回のみUSBデバイスへのアクセス許可を求められるので、許可しておく。

USBメモリーをあっさり認識。

初回のみアクセス許可画面がでるので、許可しておく。

 許可し終えると、USBメモリー内部のフォルダーが表示された。実際にESファイルエクスプローラーを使って、ファイルの読み書きを試してみたが、特に問題なく、スムーズに行えた。

USBメモリーにアクセスできた。

 スマートフォンやタブレットで使えるUSBメモリーが1個あれば、写真や動画をUSBメモリーに保存しておいたり、USBメモリー経由でPCに取り込むことも容易。なにより小難しい設定が不要という使い勝手の良さがある。

 また、USBメモリーにお気に入りの音楽や電子書籍を保存しておけば、自分だけのメディアライブラリーとして活用可能。カメラアプリを使用した際の保存先をUSBメモリーに変更しておき、撮影するときだけ接続すれば自動でファイルを放り込むことも可能と、使い勝手は格段によくなる。

 以上のように、USBメモリー1本あれば、容量不足が解消するばかりか、より便利な使い方も可能になる。もしスマートフォンやタブレットの容量に困っているなら、端末に内蔵するための大容量microSDに買い換えるのではなく、USBメモリーを1本用意してみてはいかがだろうか。

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