アップルが待望の音楽ストリーミングを開始
米アップルが現地時間の6月8日、月額制の音楽ストリーミングサービス「Apple Music」を発表しました。月額9.99ドル(約1240円)で提供され、契約中はiTunes Storeに登録されている楽曲を無制限に再生可能となります。
アップルは2014年に米のオーディオメーカー Beats Electronicsを買収していますが、Beats Electronicsは「Beats Music」という音楽ストリーミングサービスを提供していました。Beats Musicは買収後も提供され続けていましたが、Apple Musicのサービス開始時点からApple Musicに統合されます。Beats Musicの現行ユーザーは、プレイリストなどを引き継いで、Apple Musicにアカウントを移行できるそうです。
音楽ストリーミングとは?
ところで音楽ストリーミングサービスとはなんでしょうか。ご存知の方も多いかと思いますが、日本ではまだあまり馴染みがない部分もあるので、あらためて確認してみたいと思います。
iTunesに代表されるダウンロード配信サービスが、音楽を購入してローカルで再生するのに対し、ストリーミングサービスは、契約期間中、サービサーの契約しているレーベルの音楽を、インターネット経由で無制限に聴けるというものです(有料プランを契約すると、ローカルに保存できるというパターンが多いです)。
もっとも有名と思われるのは、スウェーデンの「Spotify」。Apple Musicの個人版と同じく、月額9.99ドルのサービスです。Spotifyは2008年から提供されていて、ヨーロッパの12ヵ国とアメリカで、すでに人気を集めています。
今後は月額制のストリーミングサービスで音楽を楽しむのが主流になっていくのではないか、との見解があります。米音楽大手のワーナーが、2015年第二四半期の決算報告で、ストリーミングによる売り上げがダウンロードを超えたと発表しているのを見ると、アメリカでは、すでにそうなりつつあるという見方もできます。