LINEには非常に有効な格安SIM
携帯電話の小さい画面のウェブブラウズだけではあまり活用方法はないかもしれないが、ひとまず格安SIMのデータ通信がフィーチャーフォンでも利用できることはわかった。
そこで、次にAndroidフィーチャーフォンの目玉機能でもある、LINEを使ってみたい。LINEは[メニュー]→[ツール]→[LINE]で起動するが、メニューキーの後で数字の9を2回押しても起動する。
通話機能付の格安SIMであれば、SMS付きなので、登録時の認証もこの端末だけで完了する。キャリアの年齢確認機能が使えないというハンデはあるが、LINEではチャット機能だけでなく、画像、動画、無料通話も問題なくできた。
本来のドコモと契約したSIMであれば、動画転送や無料通話は高額なパケットパックに入るか通信料を気にしながら使わなければならないが、格安SIMであれば最初からまとまった量のデータ通信料がセットになっているほか、超過しても低速通信でそのまま使えるため、料金の心配がない。しかもチャット程度では低速通信でもまず気にならない。
LINEの利用に使うプリインストールのLINEアプリだが、見た限りでは通常のAndroidスマートフォン向けに提供されているものと大きな違いは感じられない。
その代わり、操作は上下左右のキーで画面上のカーソルを動かしながら操作する。この操作が慣れを要する。なお、手持ちのOTGアダプターを使ってF-05GにUSBマウスを接続してみたが、操作はできなかった。
格安SIMでガラケーという選択はアリ?
最後に、格安SIMでガラケーという選択肢はアリかナシか考えてみたい。OCN モバイル ONEで1日あたり110MBの高速通信付きのプランは、ユニバーサルサービス料、消費税込で月額1730円。
キャリアメールは使えず、無料通話もついていないが、フィーチャーフォン向けプランよりも圧倒的に割安なデータ通信料金で、例に挙げたOCNでは最低契約期間が6ヵ月で以後はいつ解約しても違約金がないことなどを考慮すれば、気楽に使える音声通話端末として有効だ。
素直にスマートフォンを使ってしまう手もあるが、フィーチャーフォンの圧倒的な通話しやすさ、ボタン操作の確実さを考えると、LINEとウェブブラウザーが使えるAndroidフィーチャーフォンも悪くないような気がするのである。