カッコよくApple Pencilを持ち歩けるペンフォルダー
筆者は一目見てヌメ革の風合いに惹かれたが、悩んだのはオプションのペンホルダーだった。一見して、ペンホルダーの出っ張りはカバンからスリーブを出し入れする時の引っ掛かりとなって、実際の操作性を犠牲にするのではないかと感じたことだ。
しかし、このアップルの長くてすぐにコロコロ転がってしまう収まりの悪い重量級ペンは、なんとかしないといけない厄介なシロモノでもあった。今では、外付けキーボードは個人的にはどっちでも良い蛇足製品であっても、アプリでの使い勝手も悪くないペンは何としても本体と一緒に持ち歩きたいアイテムだった。
結局、必要性に迫られて、カバンへの収納の課題は先送りにして、ペンホルダーオプション付きのスリーブを購入したが、結果的には大正解だった。
ペンホルダーも製作者がいろいろ悩んだ跡が見えるが、この長さのペンをカッコよく、確実に本体と一緒に持ち歩くように考えた場合、やはりこの位置がベストだろう。
挿抜の仕方は、まずペン先を押し込み、円弧や扇型を描くようにペン尻を押し上げてホックで固定する仕組みだ。慣れてくれば極めて簡単で合理的な収納方法だと気がつくだろう。
iPad Proをスリーブに入れておけば、カバンの中でほかのものと衝突して表面液晶が傷つくこともない。
ソフトクリアTPUケースを付けたままだと、スリーブに挿抜する時に指先にかかる摩擦があまり気持ちのいい感触ではないが、スリーブはソフトクリアTPUケースを装着したままでも何とか使える範囲だった。
いろいろ悩みはあったが、結局、筆者は、多少の未練を残したままソフトクリアTPUケースは外すことに決めた。iPad Proが破壊するほどダメージを受けない限り、多少の傷がつこうが擦れようが気にしないことにした。
もはやiPad Proは仕事上でも個人的にも重要なクライアント・デバイスとなったので、しばらくはオークションなどで転売する事もなくなってしまった。このため、傷がついても気にしないという結論に達したと言える。
ずっと継続されるのかどうかは知らないが、現在、国立商店では、スリーブを買ったお客さんには、Apple Pencil用の滑り止めにもなる革シールをプレゼントしている。背面に粘着テープを貼り付けた本体と同色の薄い革シールだ。
Apple Pencilは技術的にもよくできたスタイラスだが、ウンチク好きないつもの同社なので、歴史ある伝統的な“リアルな鉛筆サイズ”にこだわったせいか、スタイラスとしては多少長く、表面処理の関係で、筆記時にも滑りやすい感じがする。
またエンジニア自慢の偏心構造を採用しているとは言え、軸の丸い構造は何かの拍子に机上をコロコロと転がって床に落ちてダメージを受けたりする危険性も高い。
オマケの革シールは、ユーザーが好みでペンを持つ指先のちょうどいい位置に革シールを貼り付けるだけで、これらの問題のいずれにも効果的に対応できるアイデアだ。もちろん、スリーブ上のペンホルダーへの収納にも悪影響はない。