少し慣れがいる打鍵感と便利なリターンバー
本原稿はQWERKYWRITERをMacに接続して作成しているが、キーストロークの長さに慣れることができれば、意外にも快適だ。
完全にキーを押下しなくても入力を取得してくれるため、ちょっと押下して入力に慣れると、通常のキーボードとの差はほとんどないと感じる人が多いハズ。
また、キートップの凹凸でキーも探りやすく、タッチタイプが苦手な人にも向く。といった体感からすると、タイプライターのように列の段差が明確ではない点で、よりタイプライターなものを求めている人には物足りないかもしれないが、実用面でいくとこちらが正解だろう。
なお、同時入力は5キーまで確認できているが、2キーになることもあったため、ゲーミング目的にはオススメしにくい。
キーボードしては異色の存在であるリターンバーをチェックしてみよう。
リターンバーはマクロトリガーになっており、デフォルトではEnterが割り当てられているが、最大5文字までの入力を割り当てることも可能だ。
登録はFNキーを押しながら、リターンバーを動かすと登録状態になり、そこでキーを押すと登録が実行される。
リターンバーは軽いため、小指でも楽に動かせ、記事作成途中からEnterキー入力を、小指でリターンバーを動かして実行するようになっていた。CTRL+Sを割り当てると、何かと保存がはかどりそうでもある。
価格は高いが入力作業を楽しめるキーボード
ファッションに寄ったビジュアル重視のキーボードだろうとタッチをはじめてみたところ、意外にも実用性がしっかりと考慮されている。半年に1回は買い換える勢いでキーボードを酷使する層には、約6万円はヘヴィーなものだが、長く使うことが前提であればビジュアルも込みでいい製品ではないだろうか。
また、リターンバーが追加機能としてほどよく、他のキーボードも独自キーだけでなく、独自ギミックを採用してくれないかしらと感じさせてくれた。
ともあれビジュアルについては質感もあり、ご満悦になれる。人とは違うキーボードが欲しいなら、QWERKYWRITERはいい買い物だ。