LANと電源をケーブル1本で接続できる
今回のように有線LANケーブルによる接続であっても、スマカメシリーズは、名前の通り、スマホからインターネット経由でP2P接続して映像を見るには、「PLANEXスマカメ」アプリを事前にスマホ側にインストールしておく必要がある。
QR300を屋外に仮設置する前にスマホとQR300との連携動作はやっておきたい。連携動作のための設定が無事終わって、自分のスマホからQR300の映像が確認できたら、事前の作業は終了だ。
続いてQR300の屋外設置に移ろう。一般的に、マンションなどのアルミサッシの枠とスライド式の窓との間はほとんど隙間がないようにも見えるが、実際に薄型のLANケーブルを挟んでみたところ、意外と無理ではなさそうだった。
現在は最終的な位置決めための仮設なので、スタンドキットも厚めのクッション性のある両面テープで出窓下のアルミサッシに仮固定してみた。
QR300はロック機構のあるRJ45プラグで固定され、そこそこ丈夫なイーサネットケーブルで接続してあるので、もし両面クッションテープが剥げてもQR300の落下の危険性は少ないだろう。しかし、念のためにQR300を市販のPPテープを使って出窓の手すりにくくって固定し、安全を確保した。
ここで自宅の外に出てQR300の仮設状況を見てみた。本体がブラックなので昼間は目立つが、逆に夜はまったく見えない感じだった。
QR300の撮影画像は、“ムーンライトカメラ”のニックネームでもわかるように、日の入り後の最も見づらい時間帯でも極めて鮮明なカラー画面を提供してくれる。
夜間は、より微細な光でも実用度の高いカラー画像を提供してくれ、より明るい街灯の灯りなどがある歩道や車道なら、ほぼその時間帯に人間の目で見たかのような雰囲気の自然なカラー映像を表示してくれる。
スマカメシリーズはすべての機種で同じアプリを使用するので、実際には筆者の場合は、すでに前回のスマカメ機種の時に導入済みのアプリを使用した。カメラの追加を行なうことで、従来から使用しているカメラの最後尾に今回のQR300が加わる形となる。
曇天の薄暗い時でもQR300の表示映像は、人工着色のようなおかしなカラー映像ではなく、まさに人間が見るかのような自然なカラー映像を提供してくれるところがなかなか素晴らしい。